一柳頼寿

一柳頼寿

一柳頼寿（ひとつやなぎ よりかず）は、江戸時代中期から後期にかけての大名であり、伊予国小松藩の第5代藩主として知られています。

生涯

享保18年（1733年）、第4代藩主であった一柳頼邦の三男として生まれました。母は玉林院。三男でしたが、長兄と次兄が相次いで早世したため、世子となりました。延享元年（1744年）に父・頼邦が死去したことに伴い、12歳という若さで家督を継承しました。

寛延元年（1748年）の閏10月には、将軍徳川家重に初めて謁見し、同年12月には山城守に叙任されました。寛延2年（1749年）には、初めて領国である小松藩に入りました。宝暦5年（1755年）には美濃守に遷任されています。明和3年（1766年）5月には、駿府加番を務めました。

藩政においては、竹鼻正脩を登用し、世子である頼欽の侍講に任じました。これは、頼寿が人材を積極的に活用し、藩の教育水準の向上に尽力したことを示しています。

安永8年（1779年）8月7日、次男である頼欽に家督を譲り、隠居しました。隠居後も、安永8年12月には上総介、天明2年（1782年）には但馬守に改任されています。天明4年（1784年）12月13日（または16日）に江戸で亡くなりました。享年52歳でした。

系譜

父：一柳頼邦（1696-1744）
母：玉林院
正室：なし
側室：堅性院
次男：一柳頼欽（1753-1796）
生母不明の子女
長男：一柳頼忠（1752-1770）
四男：一柳寿厚
五男：土屋昌寿
六男：村越成芳 - 村越房成の養子
七男：一柳寿重
女子：一柳直里室
女子：神尾元喬室
女子：曲直瀬恒幸室 - のち赤井為直室

人物

幼くして藩主となった頼寿ですが、藩政においては、竹鼻正脩を登用するなど、積極的に人材を活用しました。また、世子である頼欽の教育にも力を入れ、藩全体の教育水準の向上に貢献しました。

参考文献

『寛政重修諸家譜』巻第六百四
『[寛政重修諸家譜]] 第四輯』（国民図書、1923年） [国立国会図書館デジタルコレクション
『新訂寛政重修諸家譜 第十』（八木書店、1965年）
[一柳貞吉]]『一柳家史紀要』1933年。[https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192151。

外部リンク

* デジタル版 日本人名大辞典+Plus『一柳頼寿』 - コトバンク

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