一柳頼親

一柳頼親（ひとつやなぎ よりちか）

一柳頼親は、江戸時代後期に伊予小松藩の第7代藩主を務めた人物です。

生涯

寛政3年（1791年）に、第6代藩主・一柳頼欽の長男として江戸で生まれました。母は同族である播磨小野藩主・一柳末栄の娘です。寛政8年（1796年）、父の死去により、わずか6歳で家督を継承しました。文化3年（1806年）12月には叙任されています。

頼親の治世下では、小松藩において文教政策が積極的に推進されました。享和2年（1802年）には、奉行人・竹鼻正脩の提言により、藩の学問所である「培達校」が設置されました。翌享和3年（1803年）には、朱子学者の近藤篤山が小松に招聘され、培達校は「養正館」と改名されました。養正館は、藩士の子弟のみならず、農家や商家の子弟にも入学を許可するという、当時としては非常に革新的な方針を持つ藩校でした。また、文化5年（1808年）には、伊能忠敬による測量事業にも協力しています。

幕府の役職としては、文化7年（1810年）に駿府加番を務めました。

天保3年（1832年）4月7日に死去。享年42歳でした。跡は、従弟にあたる養嗣子の頼紹が継ぎました。

家族・親族

夫人は、日向高鍋藩主・秋月種徳の娘である照子（寛政7年（1795年）5月 - 弘化2年（1845年）1月27日）です。

また、従弟の一柳頼紹を養子に迎えています。

参考文献

増川宏一著、北村六合光原典解読『伊予小松藩会所日記』 集英社新書 2001年 ISBN 4087201007
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成』（霞会館、1996年）
『寛政重修諸家譜』巻第六百四

外部リンク

デジタル版 日本人名大辞典+Plus『一柳頼親』 - コトバンク

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