一見理沙

一見 理沙（かずみ りさ）の柔道人生

一見理沙は、1978年4月24日に茨城県ひたちなか市で生まれた日本の柔道家です。彼女の競技人生は、階級63kgおよび66kgで活躍し、多くのタイトルを獲得したことで知られています。その身長は167cmで、得意技は大外刈です。

経歴

理沙は大島中学に入学後、柔道を始めました。柔道歴は早く、3年生のときには全国中学校柔道大会の56 kg超級で決勝に進出しますが、夙川学院中学の薪谷翠に横四方固で敗退しました。次に土浦日本大学高等学校に進学し、高校2年生で出場した全国女子体重別66 kg級では、住友海上の木本奈美を破り優勝を果たします。これにより、オリンピック代表候補として一躍注目を集めるようになりました。

続く全国高等学校柔道選手権大会でも優勝を飾り、高校3年生の時には選抜体重別決勝で横浜そごうの松尾徳子を破り、さらにオリンピック代表に選出されました。1996年のアトランタオリンピックでは、初戦でチェコのラドサ・ストゥサコバを下しますが、続く試合では台湾の呉玫玲に敗れました。

オリンピック後、インターハイ団体戦では湊川女子高校との決勝でチームメイトの前田桂子を大内刈で破り、チームの優勝に貢献しました。また、世界ジュニア選手権では初戦でオランダのエディス・ボッシュに敗れますが、敗者復活戦を勝ち上がり最終的には3位に輝きました。

1997年、筑波大学に進学した理沙は、1年生で東アジア大会に出場し、3位に入賞しました。また、正力杯では優勝し、その後の全国女子体重別大会でも2度目の優勝を達成します。階級制度の変更によって63 kg級に転向した後も、福岡国際やドイツ国際で2位となるなど活躍を見せました。

2年生の時には体重別で再度優勝を果たしましたが、ワールドカップ国別団体戦では5位となりました。1999年には体重別決勝で大学の後輩である前田に敗れ2位となり、ユニバーシアードでも3位と健闘しました。そして、全国女子体重別では3度目の優勝を収め、2001年には大学卒業後にコマツに所属します。しかし、体重別決勝では再び谷本歩実に敗れました。

引退後、2007年には柔道整復師と結婚し新たな人生を歩み始めました。彼女の柔道に対する情熱と活躍は多くの人々に影響を与え、今もなお記憶されています。

主な戦績

• - 1993年: 全国中学校柔道大会 56 kg超級 2位
• - 1995年: 全国女子体重別 66 kg級 優勝
• - 1996年: 全国高等学校柔道選手権大会 66 kg級 優勝
• - 1996年: 選抜体重別 66 kg級 優勝
• - 1996年: インターハイ 団体戦 優勝
• - 1996年: 世界ジュニア 66 kg級 3位
• - 1997年: 全国女子体重別 66 kg級 優勝
• - 1998年: 体重別 63 kg級 優勝
• - 1999年: 全国女子体重別 63 kg級 優勝
• - 2001年: 体重別 63 kg級 2位

一見理沙の柔道への情熱や成果は、後の世代にも大きな影響を残しています。彼女の活躍は日本柔道界において重要な位置を占めており、多くの後進の選手たちに刺激を与え続けています。

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