一龍斎貞奈

一龍斎 貞奈（いちりゅうさい ていな）

一龍斎 貞奈は、日本の講談師であり、静岡県裾野市出身です。彼女は大学で会計学を学ぶも、卒業後はマーケティング会社に勤務しました。しかし、仕事に対する充実感を感じられず、形に残る仕事をしたいと考え、ナレーターを目指すことを決意します。彼女は2年間の養成期間を経て、ナレーター事務所に所属しましたが、舞台での演技は自分に合わないと感じるようになり、ある日観た一龍斎貞心の高座が彼女の心を打ちました。

彼女は講談の魅力に惹かれ、直接師匠への入門を申し入れます。2015年6月に一龍斎貞心の弟子となり、2016年には講談協会の前座見習いとして活動を開始。その後、同年4月には前座に昇格し、2022年4月には二ツ目に昇進しました。

結婚と私生活のエピソード

一龍斎貞奈は、コロナ禍での暇な時間を利用して月に数回裁判の傍聴に行くことがありました。この裁判所で知り合った男性の弁護士と2023年2月に結婚しました。結婚前、彼女は何度もプロポーズを彼にお願いしましたが、一向に実現しなかったというエピソードがあります。そのため、師匠の貞心は同席のもと、彼に「籍も入れずにどうするつもりなのか」と問いただしました。

結果として、師匠は優しい言葉で「籍は入れた方がいいよ」とアドバイスすることになり、貞奈はこの後押しを受け、2023年2月23日に入籍しました。このエピソードは、彼女の人柄や周囲との関係の良さが垣間見える出来事です。

芸歴と演目

一龍斎貞奈の芸歴は、2015年から始まりました。彼女が演じる講談の代表的な演目には、「川中島の戦い」「塚原卜伝 無手勝流」「姉川戦記 木村又蔵 鎧の着逃げ」などがあり、ストーリーの展開に合わせた巧みな語りが聴衆を惹きつけています。

特に「源平盛衰記 吉野落ち」や「真田十勇士 猿飛佐助誕生」などの演目は、多くの人々に親しまれており、その独自のスタイルで新たなファンを獲得し続けています。

活動とメディア出演

一龍斎貞奈は、テレビやラジオ、YouTubeでも活動しています。2024年1月12日にはフジテレビの「ノンストップ！」に出演し、「NONSTOP!タブロイド」コーナーで特集される予定です。また、2022年7月30日にはNHKラジオの「NEXT名人寄席」にも出演しました。さらには、2024年4月4日号の週刊新潮に「結婚」に関する記事が掲載されるなど、徐々にその存在感を増しています。

まとめ

一龍斎貞奈は、キャリアを通じて様々な挑戦をし続ける若手の講談師です。彼女の今後の活躍に期待が寄せられます。彼女の演目や私生活の話は、多くの人に感動を与えることでしょう。今後の活動からも目が離せません。

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