万富駅

万富駅（まんとみえき）は、岡山県岡山市東区瀬戸町万富に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。駅番号はJR-S07で、地域の方々の足として利用されています。

歴史

万富駅は、1897年（明治30年）12月26日に山陽鉄道の和気駅 - 瀬戸駅間に新設されました。開業当初から旅客と貨物の両方を取り扱い、地域の発展に貢献しました。

1906年（明治39年）1[[2月1日]]には、山陽鉄道が国有化され、官営鉄道の駅となりました。1909年（明治42年）10月12日には、線路名称が制定され、山陽本線に所属することとなりました。

1960年（昭和35年）10月15日には、貨物取扱が一旦廃止されましたが、1972年（昭和47年）1月5日に麒麟麦酒岡山工場の操業開始に伴い、同工場への専用線が運用を開始し、貨物取扱が再開されました。この専用線は、製品出荷や原料入荷に使用され、湊川駅（晩年は神戸港駅）から麦芽輸送貨物列車も運行していました。しかし、1986年（昭和61年）11月1日に再び貨物取扱が廃止され、麒麟麦酒専用線も運用を終えました。

1985年（昭和60年）2月1日には、荷物扱いが廃止され、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となりました。

2007年（平成19年）には、ICOCA対応簡易型自動改札機が導入され、同年9月1日からICカード「ICOCA」の利用が可能になりました。2009年（平成21年）4月1日には、岡山市が政令指定都市に移行したため、所在地表示が岡山市東区瀬戸町万富に変更されました。

2019年（令和元年）5月31日をもって、みどりの窓口が営業を終了し、翌6月1日からは終日無人駅となりました。2020年（令和2年）9月には、駅ナンバリングが導入され、使用が開始されました。

駅構造

万富駅は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線の地上駅です。駅舎は単式1番のりば側にあり、島式2・3番のりばへは跨線橋で連絡しています。東岡山駅が管理する無人駅で、ICOCAが利用可能です。

のりば

1番のりば：上り本線（岡山方面）
2番のりば：上下共用待避線（中線）、主に貨物列車が停車
3番のりば：下り本線（福山・広島方面）

2番のりばは、定期旅客列車としては朝に1本のみ運行する当駅折返し岡山方面行のみが使用します。当駅 - 三石駅間には、LED式発車標や詳細放送は導入されていません。

過去の運行

2007年（平成19年）6月30日までは、特急「やくも」が当駅まで回送されていました。これは当時行われていた岡山駅構内改良工事に伴うもので、工事終了後は岡山駅引上線で折り返しています。

以前は広島地区の快速「シティライナー」の最東限発着駅でしたが、2009年（平成21年）3月改正で同列車は糸崎駅で系統分断され、岡山駅以東への乗り入れは廃止されました。また、1990年（平成2年）3月10日から1991年（平成3年）3月15日までの約1年間は、当駅始発の呉線経由普通広島行が1本運行されていました。

利用状況

近年の一日平均乗車人員は、以下の通り推移しています。詳細なデータは割愛しますが、地域住民の重要な移動手段として利用されています。

駅周辺

駅周辺には、以下の施設があります。

岡山市東区役所瀬戸支所万富サービスコーナー
麒麟麦酒岡山工場
アルテミラ製缶岡山工場
万富郵便局
岡山市立千種小学校
岡山市東消防署瀬戸出張所
岡山県道・兵庫県道96号岡山赤穂線
岡山県道179号万富停車場弓削線
万富東大寺瓦窯跡

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）
山陽本線
熊山駅 (JR-S08) - 万富駅 (JR-S07) - 瀬戸駅 (JR-S06)

脚注

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

万富駅｜駅情報：JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道

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