三石駅

三石駅：歴史と変化を辿る山陽本線の駅

岡山県備前市三石に位置する三石駅は、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。駅番号はJR-S11で、山陽本線における岡山支社の最東端の駅として、その歴史を刻んでいます。隣の上郡駅との間の12.8kmは、JR西日本管内の在来線で最長の駅間距離となっています。

歴史

三石駅の歴史は、1890年（明治23年）に山陽鉄道の仮駅として兵庫県内に開設されたことに始まります。当初は現在の位置より神戸寄りの場所にありましたが、翌年に岡山駅まで路線が延伸されると同時に、現在の場所へと移転しました。

1890年（明治23年）1[[2月1日]]: 山陽鉄道の仮駅として、兵庫県内に開設。船坂隧道東口付近に位置していました。
1891年（明治24年）3月18日: 山陽鉄道が当駅から岡山駅まで延伸。同時に現在の岡山県備前市三石へ移転、本開業。旅客・貨物取扱を開始しました。
1906年（明治39年）1[[2月1日]]: 山陽鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となりました。
1909年（明治42年）10月12日: 線路名称が制定され、山陽本線の所属となりました。
1983年（昭和58年）12月25日: 貨物取扱が廃止。かつては駅西側の三石耐火煉瓦工場への専用線がありました。
1984年（昭和59年）2月1日: 荷物扱いが廃止されました。
1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となりました。
2016年（平成28年）6月1日: 終日無人駅化されました。
2018年（平成30年）9月15日: ICOCA対応の簡易型自動改札機が導入され、ICOCAが利用可能となりました。
2020年（令和2年）9月: 駅ナンバリングが導入され、使用が開始されました。

駅構造

三石駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。傾斜面上に位置するため、駅舎へは正面階段か、上郡寄りにある坂道からアクセスできます。駅舎からホームへは上り階段を利用します。

山陽本線岡山支社管内はCTCが導入されていなかったため、運転業務の関係上駅員が配置されていましたが、2016年の運行管理システム稼働に伴い、同年5月31日に窓口営業を終了し、翌日から無人駅となりました。駅舎は一部減築されたものの、窓口スペースは残されています。

ICOCAは、2018年9月のエリア拡大・統合に伴い、当駅にも簡易型自動改札機が導入され、利用可能となりました。自動券売機は高額紙幣とICカードチャージに対応しています。

また、構内には乗務員宿泊所が設置されており、夜間滞泊が設定されています。

のりば

当駅では、岡山方面へ折り返す列車が設定されていることがあります。かつては、下関発の当駅終着快速「シティライナー」が運行していました。

利用状況

近年の一日平均乗車人員の推移は、以下の通りです。詳細はJRおでかけネットで確認できます。

駅周辺

三石駅周辺には、以下の施設があります。

備前市三石出張所
備前市立三石中学校
備前市立三石小学校
三石郵便局
備前日生信用金庫三石支店
三石城
三石耐火煉瓦
国道2号
岡山県道・兵庫県道96号岡山赤穂線
三石運動公園

バス路線

駅周辺には、以下のバス路線が運行しています。

東備西播定住自立圏圏域バス「ていじゅうろう」備前ルート
備前市営バス三石線

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

山陽本線

上郡駅 - 三石駅 (JR-S11) - 吉永駅 (JR-S10)

三石駅は、その歴史の中で様々な変遷を経て現在に至ります。無人駅化、ICOCA対応、駅舎の一部減築など、時代の変化に対応しながら、地域の足として今日も運行しています。

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