三位一体 (アルバム)

アルバム『三位一体』の概要

THE ALFEE|THE_ALFEEのオリジナルアルバム『三位一体』は、2015年12月23日に発売され、バンドにとって約6年ぶりの新作となります。このアルバムは、4つの形態で展開され、初回限定盤にはジャケットやボーナスCDのバリエーションがあります。特に注目すべきは初回限定盤Bに含まれる「ライナーノーツトークセッション」です。

アルバムタイトルの「三位一体」には、3人のボーカリストが存在することを意味する特別な想いが込められています。THE ALFEE|THE_ALFEEの特徴である「スイッチ・ヴォーカル」のスタイルが採用されており、曲ごとに異なる歌い手がリードボーカルを担うことで、曲に変化を与えています。この手法は、リスナーにとても新鮮なエクスペリエンスを提供するものです。匠な歌唱スタイルは、ザ・アルフィーが誇る強みの一つです。

アルバムの発売直後、2016年1月4日付のオリコン週間アルバムランキングにおいて、3位を獲得。これは、オリジナルアルバムとしては約21年ぶりの快挙で、過去の名作『夢幻の果てに』以来のトップ3入りを果たしました。

収録曲とその解説

このアルバムに収録されている全楽曲は、主に高見沢俊彦が作詞・作曲を手掛けており、一部の楽曲の作詞には橋本淳が参加しています。以下は、主な収録曲とその解説です。

1. Orionからの招待状

リード曲であり、NHK-FMの番組「THE ALFEE|THE_ALFEE 終わらない夢」のオープニングにも使用されていました。

2. 碧空の記憶

先輩バンド・ガロへの敬意を込めた楽曲で、ライナーノーツには「With our respect to GARO」と明記されています。

3. 或いはノイシュヴァンシュタイン城の伝言

ドイツの名城をテーマにした曲で、グループ・サウンズの影響を色濃く受けた作品です。

4. G.S. I Love You -あの日の君へ-

高見沢の音楽的ルーツであるグループ・サウンズへの感謝を示した楽曲で、歌詞には多くのGS楽曲のタイトルが散りばめられています。

5. Manhattan Blues

珍しいジャズスタイルの曲で、力強いリズムが特徴です。歌詞に登場するColtraneは、サックス怪物のジョン・コルトレーンへの言及です。

6. 無情の愛 X

「スイッチ・ヴォーカル」形式の曲で、男女のパートを分けて歌っています。

7. 恋の花占い II

高見沢のソロ曲をリメイクし、スイッチ・ヴォーカル形式で新たに生まれ変わりました。

8. One Step 〜再始動

2015年の大阪国際女子マラソンのイメージソングとなった、力強いメッセージを持つ楽曲です。

9. 英雄の詩

2014年に放送された『新ウルトラマン列伝』の主題歌としても親しまれています。

10. GLORIOUS

ドラマ『刑事吉永誠一 涙の事件簿』の主題歌としても知られる楽曲です。

ボーナスCDの内容

初回限定盤には貴重なボーナストラックも用意されており、特に「三位一体 Liner Notes Talk Session」では、アルバムの制作背景や各曲にまつわるエピソードが語られます。メンバーの個性や情熱を感じられる楽しいトークが展開されており、ファンにとっては必聴の内容と言えるでしょう。

参加ミュージシャンとスタッフ

このアルバムは、多くの才能あるミュージシャンによって支えられています。プログラミングやアレンジには鎌田雅人、本田優一郎が、それに加えてドラムには吉田太郎が参加。プロデューサーはTHE ALFEE|THE_ALFEE自ら高見沢俊彦がその職を担当し、音のクオリティにも妥協がありません。さらに、録音、ミキシングに関しても多くのプロフェッショナルが関与するといった、手間暇を惜しまない制作がなされています。

アルバム『三位一体』は、THE ALFEE|THE_ALFEEの音楽の核心を貫いている作品であり、3人それぞれの魅力が結集した一枚です。ファンにとって、強くお勧めしたい作品となっています。

もう一度検索