三厩村

三厩村（みんまやむら）

三厩村は、かつて青森県東津軽郡の北西部に位置し、津軽半島の最北端を占めていた村です。2005年3月28日に蟹田町、平舘村と合併し、現在は外ヶ浜町の一部となっています。

歴史

三厩の地名は、源義経伝説に由来すると伝えられています。義経が奥州へ逃れる際、この地の岩窟で3頭の駿馬を得て、北海道へ渡ったという伝説が残されています。

行政

最後の村長は浜谷寿一氏（2003年～）でした。

地理

三厩村は、南に位置する小泊村との境界をなす山地から流れ出る増川川と算用師川が、北へと流れ三厩湾に注ぎ込んでいます。村役場は、三厩湾に面した三厩港の付近にありました。

交通

鉄道は、JR津軽線と海峡線（津軽海峡線）が村内を通っていました。津軽線は村に入ってすぐの三厩駅が終点であり、海峡線は青函トンネルが村の地下を通っています。かつては村内に竜飛海底駅がありましたが、外ヶ浜町発足後の2014年3月14日に廃止されました。

鉄道路線
東日本旅客鉄道（JR東日本）：津軽線 - 三厩駅
北海道旅客鉄道（JR北海道）：海峡線（津軽海峡線）

バス
三厩村地域循環バス（三厩〜龍飛）
道路
国道339号
青森県道281号三厩停車場竜飛崎線
青森県道286号三厩小泊線
みちのく松陰道
増泊林道
船舶
三厩港
東日本フェリー 三厩 - 北海道福島町 (1998年以降運航休止)

隣接していた自治体

北津軽郡：小泊村
東津軽郡：今別町
北海道松前郡：福島町（青函トンネル内で隣接）

経済・産業

漁業が盛んで、三厩漁港、龍飛漁港、宇鉄漁港などが存在しました。

教育

村内には、三厩村立三厩小学校と三厩村立三厩中学校がありました。

名所・旧跡・観光スポット

竜飛崎
国道339号階段国道
竜飛崎温泉
青函トンネル記念館
道の駅みんまや
義経寺

その他

1852年には吉田松陰が津軽海峡の警備状況を検分するために歩いたとされるみちのく松陰道があります。1998年に青森県が整備しました。

主な出身者

小田貴子（アナウンサー）

三厩村は、その短い歴史の中で、津軽半島の最北端という地理的条件を生かし、独自の文化と産業を育んできました。合併によりその名は消えましたが、外ヶ浜町の一部として、その歴史と文化は今も息づいています。

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