三島広小路駅

三島広小路駅

三島広小路駅（みしまひろこうじえき）は、静岡県三島市広小路町に位置する伊豆箱根鉄道駿豆線の駅で、駅番号はIS02です。

歴史

この駅の歴史は、鉄道と軌道が交錯する複雑なものでした。

1898年（明治31年）に豆相鉄道が三島町（現・三島田町）から三島（現・下土狩）まで延伸しましたが、当時はまだこの場所に駅はありませんでした。
1906年（明治39年）には駿豆電気鉄道が沼津停車場前（後の沼津駅前）から三島六反田までを開業。
その後、伊豆鉄道への譲渡、駿豆電気鉄道による買収などを経て、1914年（大正3年）に鉄道線に広小路連絡所が開業しました。
1928年（昭和3年）に広小路連絡所は三島広小路駅と改称されました。
1934年（昭和9年）には鉄道線の区間が一部廃止となり、新たな区間が開業しています。
戦後の社名変更を経て、1957年（昭和32年）に伊豆箱根鉄道となりました。
2002年（平成14年）には自動改札機が導入され、2020年（令和2年）には駅舎の改修工事が行われました。
2023年（令和5年）には副駅名として「ともにつくる、つぎをつくる。」が付与されています。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。2020年の改修工事でタクシー乗り場のガレージ跡にコンビニエンスストアが設けられ、ホーム幅が一部狭くなりました。改修後はスロープやベンチの位置が変更され、ホーム中央にあった階段は改札付近を除いて撤去されています。

駅設備

自動改札機
売店
自動券売機（2台、タッチパネル式）

かつてはタクシー乗り場のガレージが駅前に併設されていましたが、改修工事でコンビニエンスストアに建て替えられました。この場所は、かつて路面電車の乗り場だったそうです。

接近放送は女声で流れますが、駅員の操作によります。発車時には電子音ではないブザーが鳴ります。修善寺駅寄りのホーム先端は狭く危険なため、通過列車が来る際には駅員が三角コーンを立てて注意を促します。

利用状況

2020年（令和2年）度の1日平均乗車人員は1,371人です。

駅周辺

駅の南側には広小路踏切があり、旧東海道と交差します。駅周辺には寺社が点在し、三嶋大社へ続く道は三島大通り商店街として賑わっています。

バス路線

駅の東西に「広小路」停留所（伊豆箱根バス・富士急シティバス・東海バス）、駅西側に「広小路西」停留所（三島市コミュニティバス）があります。

その他

駅のすぐ西で分岐する道路には「新道」と「旧道」があります。旧道はかつての軌道線で、新道はその迂回路として作られました。三島広小路駅周辺は、三島バイパスが完成・開通するまでは国道1号でした。

三島大祭りなどの祭りが開催される際には、駅周辺と三島大通り商店街が歩行者天国となります。駅の南側に広小路踏切、北側に蓮沼川踏切があります。駅構内には広小路踏切用の非常ボタンが2つ設置されています。

隣の駅

伊豆箱根鉄道

駿豆線
* 三島駅 (IS01) - 三島広小路駅 (IS02) - 三島田町駅 (IS03)

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