三文字駅

三文字駅（さんもじえき）

概要

三文字駅は、かつて鹿児島県曽於郡大崎町仮宿に位置していた、日本国有鉄道（国鉄）大隅線の駅（廃駅）です。大隅線の廃止に伴い、1987年（昭和62年）3月14日にその歴史に幕を閉じました。

歴史

年表

1937年（昭和12年）4月19日：古江東線の駅として開業。
1938年（昭和13年）10月10日：路線名改称により古江線の駅となる。
1945年（昭和20年）6月10日：休止。
1946年（昭和21年）12月10日：営業再開。
1962年（昭和37年）4月1日：業務委託駅となる（日本交通観光社に委託）。
1972年（昭和47年）9月9日：路線名改称により大隅線の駅となる。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱い廃止。業務委託解除、駅無人化。
1987年（昭和62年）3月14日：大隅線の全線廃止に伴い、廃駅となる。

解説

三文字駅は、1937年に古江東線の駅として開業しました。その後、路線の名称変更を経て、大隅線の駅となりました。一時休止期間を挟みながらも、地域の足として重要な役割を果たしました。しかし、1984年に荷物扱いが廃止され、駅は無人化されました。そして、1987年の大隅線全線廃止に伴い、駅としての役目を終えました。

三文字地区の歴史

三文字地区は、もともと一面の湿地帯でしたが、1891年に主要道路が開通したことで交通の要所となりました。この道路は、現在の国道220号の前身にあたります。さらに、1889年から1903年にかけて、大崎と周辺地域を結ぶ道路も整備されました。これらの道路が交わる三文字交差点は、三叉路を意味し、1903年に湿地が埋め立てられて商業が発展し始めました。その結果、それまで中心だった上町に代わり、三文字が商業の中心地となりました。

駅の構造

三文字駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅で、無人駅でした。駅舎は妻面にあり、そこが出入り口となっていました。簡素な構造ながらも、地域の交通を支える役割を担っていました。

駅周辺の現状

現在、駅の遺構はほとんど残っていません。しかし、近くの三文字大橋の欄干には蒸気機関車があしらわれており、かつてこの地に駅が存在したことを偲ばせます。線路跡は、その名残をとどめています。

隣の駅

日本国有鉄道

大隅線
大隅大崎駅 - 三文字駅 - 東串良駅

まとめ

三文字駅は、大隅線の歴史を語る上で欠かせない駅の一つです。その短い歴史の中で、地域の交通と発展に貢献しました。現在はその姿を消しましたが、地域の人々の記憶の中に生き続けています。

参考文献

[参考文献の情報は入力テキストにないため省略]

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