三条の滝

三条の滝

三条の滝は、尾瀬を源流とする只見川の上流に位置する、壮大で美しい滝です。新潟県と福島県の県境にあり、日本の滝百選にも選ばれています。また、日本三大名瀑の一つとして数えられることもあります。

概要

落差は約100メートル、幅は約30メートル（諸説あり）を誇る直瀑で、その規模は日本最大級と言えるでしょう。水量の多い時期には、豪快な水しぶきとともに、迫力満点の景観を見ることができます。

滝へのアプローチは複数あり、それぞれに異なる魅力があります。主なルートとしては、以下のものが挙げられます。

御池ルート: 御池から燧裏林道を経由するルート。約3時間ほどの道のりです。
小沢平ルート: 小沢平から只見川を遡るルート。沢登りの要素も含まれます。
鳩待峠ルート: 鳩待峠から尾瀬ヶ原を経由するルート。尾瀬ヶ原の雄大な景色も楽しめます。
大清水ルート: 大清水から三平峠、尾瀬沼を経由するルート。尾瀬の自然を満喫できます。

これらのルートはどれも長丁場であり、途中には危険な箇所も存在するため、安易な計画は避けるべきです。特に、沢を遡るルートは、十分な装備と経験が必要となります。

登山道としては、滝壺まで降りることはできませんが、近年、旧展望台の下に新展望台が設置されたことで、滝の全容を間近に見ることができるようになりました。障害物がなく、遮るものなく滝の雄大な姿を堪能できます。

また、三条の滝の少し上流には、平滑の滝と呼ばれる、趣の異なる滝があります。こちらは、岩肌を滑るように水が流れ落ちる姿が美しく、三条の滝とはまた違った魅力があります。平滑の滝は、尾瀬ヶ原からのコース沿いに見ることができます。

アクセス

最も一般的なアクセスルートは、御池ルートです。会津高原[[尾瀬口駅]]から沼山峠行きのバスに乗り約2時間、「御池」停留所で下車します。そこから燧裏林道を徒歩約3時間で到着します。

代表的なルート

* 御池ルート: 野岩鉄道会津鬼怒川線会津高原[[尾瀬口駅]]より沼山峠行きバスで約2時間、「御池」停留所下車。停留所より燧裏林道を徒歩約3時間

その他

三条の滝の名前の由来は、水量が減ると滝が三筋に分かれて見えることに由来するとされています。しかし、福島県歴史資料館に所蔵されている「檜枝岐村絵図」（享和4年、1804年）には、「三丈乃瀧」という名前で、一条の滝として描かれていることがわかっています。

このように、三条の滝は、その歴史や自然環境、そして変化に富んだ景観など、多くの魅力を持つ滝です。訪れる際には、十分な準備と安全対策を怠らず、その雄大さを体感してください。

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