三条公修

三条公修（さんじょう きんおさ）は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した公卿であり、右大臣・三条実起の子として生まれました。母は井伊直幸の養女（蜂須賀宗鎮の娘）・美代です。


経歴

天明4年2月16日（1784年4月5日）に従三位に叙任されたのが、記録に残る最初の官位です。その後、着実に昇進を重ね、最終的には従一位・内大臣にまで昇りつめました。当時の公卿社会において、高い地位を占めていたことが伺えます。

天保11年（1840年）に66歳で薨去しました。当時の平均寿命から考えると、比較的長寿であったと言えるでしょう。

逸話

三条公修は、紀州藩10代藩主・徳川治宝によって造営された日本庭園に「養翠園」という命名をしました。この庭園は現在も和歌山県に存在し、国の名勝に指定されています。彼の命名が、現在まで庭園の名前として残っていることは、文化的な貢献と言えるでしょう。

系譜

正室は一条和子（真観院）。一条輝良の娘です。

実子としては、三条実師（1798-1802）と三条実万（1802-1859）がいます。三条実師は早世しましたが、三条実万は父の後を継ぎ、公卿として活躍しました。

生母不明の子女として、姉小路公遂に嫁いだ泰がいます。

三条公修は、公卿として朝廷に仕える傍ら、文化的な活動にも貢献しました。彼の足跡は、現在も養翠園の名などに残されています。

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