三枝の爆笑美女対談

『三枝の爆笑美女対談』は、関西テレビが制作し、フジテレビ系列で1980年3月20日から1987年3月29日まで放送されたトーク番組です。司会は、当時桂三枝（後の六代目桂文枝）が務めました。番組の主な内容は、毎回異なる女性ゲストを招き、彼女たちの仕事、趣味、恋愛事情、プライベートな一面に迫るというものでした。

番組のオープニングでは、桂三枝が「窓辺のマーガレット、桂三枝です」という独特の挨拶をすることがお決まりでした。番組の最後には、ゲストと「ドンケツゲーム」（後期は「ぐらぐらゲーム」）というゲームを行い、三枝が勝てばゲストは三枝にキスをしなければならない、というユニークなルールがありました。状況によっては、三枝がゲストにキスを迫ることも、またゲストが三枝にキスをすることもありました。例えば、淡谷のり子がゲストの際には、このルールが適用されました。

番組は、視聴率の低迷に悩まされていた時期があり、桂三枝自身が司会降板を申し出ました。また、番組が放送されていた日曜22時30分の枠が、1987年4月から大日本除虫菊（KINCHO）の一社提供枠となることが決まりました。これにより、KINCHOの競合企業である中外製薬の殺虫剤「バルサン」のCMに出演していた桂三枝を、番組に出演させ続けることが困難だと判断されました。これらの理由から、番組は1987年3月29日の放送をもって、7年間の歴史に幕を閉じました。最終回（ゲスト：大原麗子）のエンディングでは、収録後のマスコミ撮影や、当時の関西テレビ社長から桂三枝への感謝状贈呈の模様が放送されました。

放送時間は、番組開始当初は木曜22:00から22:30まででしたが、1983年10月からは日曜22:30から23:00に変更されました。一部のネット局では、遅れネットや先行ネットで放送されていたこともあります。例えば、北海道文化放送では、放送開始から1982年3月までは土曜12:30枠、1982年4月から1983年9月までは土曜13:00枠で遅れて放送されていました。四国放送では、1980年7月時点で水曜0:00から0:30（火曜深夜）に遅れて放送されていました。一方、東海テレビでは、1983年10月から1984年3月まで土曜19:00枠で先行放送していました。

番組の制作には、構成を尼子成夫、音楽を広瀬健次郎、浦田博信、技術を小川智敬、小林康郎、津浦宏が担当しました。カメラは矢野高由、照明は清水久雄、音声は山尾市彦、京極博顕、近藤孝雄が務めました。VTRは西岡和広、筒井哲也、中野葉子、効果は永江淳志、美術は岡本猛（kac）、デザインは萩原英伸、フラワーデザインは斉藤博美、タイトルは永見孝義が担当しました。ディレクターは籏啓祝、長嶋一郎、小川誠、大平雄司が務め、プロデューサーは奥野巌でした。制作協力はフジテレビ（東京収録の回のみ）で、制作著作は関西テレビ放送でした。

スポンサーは、当初は前番組『恋のトリプルチャンス』から引き続き笹岡薬品（命の母ホワイト他）一社提供でしたが、後に森下仁丹（グリーン仁丹他）が加わり、2社提供となりました。その後、笹岡薬品と森下仁丹がスポンサーを降り、P&Gやフルベール化粧品を筆頭とした複数社提供となりました。末期には大日本除虫菊を筆頭とした複数社提供となり、後番組から1997年3月終了の『カジノザウルス』まで10年間、日曜22時台のKINCHO一社提供バラエティ枠が続きました。

番組には、様々な著名な女性ゲストが出演しましたが、1980年に山口百恵がゲスト出演した回は、収録直後に山口が三浦友和との婚約を発表したために放送中止となり、番組唯一のお蔵入り回となりました。また、1985年に夏目雅子が逝去した際には、彼女の追悼企画が行われました。最終回では、夏目雅子と1986年に逝去した岡田有希子の出演時の名場面が放送された後、「お二人のご冥福をお祈りいたします」という追悼テロップが表示されました。

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