上郡駅

上郡駅について

上郡駅（かみごおりえき）は、兵庫県赤穂郡上郡町に存在する重要な鉄道駅であり、西日本旅客鉄道（JR西日本）の山陽本線と智頭急行の智頭線が交差する地点に位置しています。この駅は、智頭線の起点であり、鳥取方面へ向かう特急列車はここでの乗務員交代が必要となっています。駅は、兵庫県内で最も西に位置し、岡山県との県境にも非常に近い場所にあります。さらに、大阪方面への新快速と普通列車は当駅が終点となっています。

駅の概要

上郡駅は直営の駅であり、相生駅の管理下にあり、地区駅として駅長が常駐しています。駅の構内ではICOCAが使えるのはJRの運行分だけで、智頭急行では2020年から電子マネーやクレジットカードでの乗車券購入が可能となりました。上郡駅は終戦後、長距離列車の発着点としても機能しており、戦後の時期においても青森行きの長距離列車が設定されていました。

歴史

上郡駅は1895年に山陽鉄道の一部として開業しました。その後1906年には国有化され、官設鉄道の駅となります。1959年には山陽本線区間が電化され、1972年には貨物の扱いが廃止されました。その後も1987年の国鉄分割民営化を経て、1994年には智頭急行の智頭線が開通し、急行列車の停車駅としての地位を確立しました。また、2008年にはバリアフリー工事が完了し、エレベーターや新たな跨線橋の設置が行われました。近年では、2021年にみどりの窓口が営業終了し、代わりに券売機プラスが導入されました。

駅構造と設備

上郡駅の構造は、単式ホーム1面1線と島式ホーム1面3線の計2面4線から成る地上駅です。智頭急行のホームは独特な構造をしており、JRの改札を通らずにアクセスできる独自の跨線橋があります。地上駅舎には自動券売機やエレベーターが設置されており、利用者の利便性を向上させています。また、ホーム上には待合室があり、以前存在した売店は現在閉店しています。

駅周辺とバス路線

駅の南側には安室川が流れ、周囲には運動施設があります。郵便局や学校は駅の北側に位置しており、地域コミュニティも活発です。駅前にはバス停が設けられており、各種路線が発着しています。特に、上郡町のコミュニティバス『愛のり号』や、地域密着型の乗合タクシーサービスも運行されています。

上郡駅は、その立地上、地域交通の要所としてだけでなく、特急列車の乗務員交代が行われる重要な駅であり、市民や観光客にとってなくてはならない交通のハブとなっています。これらの要素は、駅の歴史と共に進化してきたことを示しています。

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