三菱ふそう・エアロミディ

エアロミディ（Aero Midi）

エアロミディは、三菱ふそうトラック・バスによって製造と販売が行われていた中型バスのブランドです。このバスは、一部小型のモデルも含みながら多様なニーズに応える車両が展開されてきました。

歴史の始まりと販売停止

2004年に、三菱ふそうはリコール隠しによって日本の国土交通省から制裁を受け、その影響でエアロミディの販売は一時中止されました。しかし、同年の9月28日に型式審査が完了し、販売が再開されることとなりました。新しい排出ガス規制に対応するため、路線用9mノンステップバスが、他のシリーズと統合されていく過程がありました。

中型幅7mのノンステップバスは、コミュニティバスで高い需要があったものの、最終的には生産終了となりました。このような環境変化により、2007年8月には全モデルが製造を一時ストップすることになりました。

OEM供給とエアロミディ-Sの登場

2008年からは、UDトラックス（旧：日産ディーゼル）からOEM供給を受け、エアロミディ-Sとして再販売が始まりました。このモデルは2010年8月まで生産されていましたが、西日本車体工業の解散によって製造が終了しました。

エアロミディ-Sの生産が終わった後、約1年の間を経て2011年12月に路線用9mモデルの生産再開が告知され、約4年ぶりに三菱ふそう製作の純正車体が復活しました。需要に応じて、より環境負荷の少ない車両の供給が続けられる意義がありました。

新モデルの導入とトランスミッション

2012年9月6日には、ECE規制に適合した新しいモデルが登場しました。この際、トランスミッションの選択肢としては、路線バス向けに5速FCT（フィンガーコントロールトランスミッション）と5速オートマチックが用意されていましたが、2012年からは6速FCTのみが搭載されることとなりました。また、観光バス向けには6速パワーシフトが標準で導入され、オプションで6速FCTと5速オートマチックの選択も可能でした。

最終製造モデルについて

2017年には、エアロミディシリーズの中で最後まで製造されていたエアロミディMKのTKG-MK27FHが販売終了を迎え、その名残が窺えます。これにより、エアロミディの長い歴史も一つの区切りを迎えました。

バリエーションとラインナップ

エアロミディには大小さまざまなモデルが存在し、多くの仕様に分かれています。各仕様に関する詳細な情報は、個別の記事を参照できますが、34年の間に多彩な進化と変遷を重ねてきました。特に注意すべき点は、エアロミディのモデルがそれぞれのニーズに対してどのように適応し続けてきたかという点です。

関連項目

三菱ふそうバス製造
三菱ふそうトラック・バス

エアロミディは、業界の進化や環境への配慮を反映しながら、都市交通の要として重要な役割を果たす存在です。

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