三菱ふそうバス製造

三菱ふそうバス製造株式会社

三菱ふそうバス製造株式会社（略称:MFBM）は、三菱ふそうトラック・バスの傘下に属するバス専門の製造企業です。本社は富山県富山市に位置し、バスの生産を専業としています。かつてはキャンターやその他のトラック用バンボディの生産も行っていましたが、2006年にトラック事業が廃止され、以降はバス製造に特化しています。

歴史的背景

同社の起源は、1966年に呉羽紡績との合併により設立された呉羽航空機にさかのぼります。第二次世界大戦中、呉羽紡績の富山工場が原材料不足により戦闘機の機体製造に転換し、戦後はモノコックバスボディの製造に注力するようになりました。1950年4月には呉羽自動車工業として独立し、国内の各バス事業者に車体を供給し始めました。

1956年に三菱自動車工業との提携が成立し、指定のバス車体メーカーとしての位置を確立しました。1986年には三菱自動車の資本が導入され、社名が新呉羽自動車工業に変更。また、その後1993年に三菱自動車の完全子会社となり、三菱自動車バス製造（MBM）に名前を改めました。2003年の分社化に伴い、現社名である三菱ふそうバス製造に変更しています。

製造過程と特徴

製造しているバスは、コクピットを改良したり、快適性や安全性を重視した設計が特徴です。例えば、大型観光バス「エアロクィーン」や「エアロエース」、また大型路線バス「エアロスター」など、その多様なラインナップは高く評価されています。特に、呉羽自動車製の車体は独自のデザインが施されており、顧客にとって魅力的な選択肢となっています。

2007年には、バス製造における業務提携がUDトラックス（旧:日産ディーゼル）と開始されたことで、製品の幅も広がりましたが、2011年にはこの提携が解消されています。その後、ノンステップバスや中型路線バスの製造も再開され、製品ラインが充実しました。

現在と未来

三菱ふそうバス製造のバスは、国内だけでなく海外でも親しまれており、その品質と信頼性は業界内でも高く評価されています。現在製造されているバスには、小型マイクロバスの「ローザ」や多種多様な大型バスがあり、今後も新たなモデルの開発に力を入れることでしょう。

最近では、光岡自動車との間でバディの製造協力について合意し、受託生産も開始しています。このように、新しいパートナーシップを築くことで、さらなる成長が期待されます。

結論

三菱ふそうバス製造は、長い歴史と安定した技術力をもってバス業界で活躍しています。日本国内での影響力はもちろん、国際的にも注目される存在となっています。今後もさらなる進化を遂げ、より多くの人々に愛されるバスを提供し続けることでしょう。

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