三菱・エンデバー

エンデバー（Endeavor）

エンデバーは、三菱自動車によって生産・販売されたミッドサイズのクロスオーバーSUVです。このモデルは、9代目ギャランを基盤にしており、特に北米市場向けに設計されることが特徴です。また、先代のモンテロスポーツの後継車種として位置づけられています。製造はアメリカのイリノイ州にある三菱・モーターズ・ノース・アメリカ・インク（MMNA）にて行われました。

概要

シャーシ・ボディ

エンデバーは、軽量かつ高い剛性を持つPSプラットフォームを採用しています。これにより、車両の耐久性と安全性が向上しています。最低地上高は210mmとなっており、これは本格的なクロスカントリー4WD車と同等の高さです。さらに、前後バンパーおよびサイドシルの最底部の地上高は310mmに設定されており、優れた走行性能を確保しています。

エンジン

エンジンには、6G75型のV型6気筒SOHC24バルブエンジンが搭載されています。排気量は3,828ccで、渋滞時や山道でも力強い走りを実現しています。

サスペンション

サスペンションには、フロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式が採用されています。これにより、優れた乗り心地と走破性を両立させており、同クラスの乗用車と比べても負けない快適さを提供しています。

四輪駆動システム

駆動方式にはFFと4WDの2つの選択肢があります。4WDモデルには、信頼性と実績が高いビスカスLSD付センターデフ式のフルタイム4WDが採用されており、特に悪路でも安定した走行が可能です。

自動車衝突安全テスト

安全性に関しても配慮されており、自動車衝突安全テストにおいても良好な結果を収めています。これにより、運転者と乗員の安全を確保し、安心してドライブを楽しめる設計となっています。

歴史

エンデバーの歴史は以下のように進展しました。

• - 1999年: 北米国際オートショーにてコンセプトカーSSUを発表。
• - 2003年3月: 販売を開始。
• - 2005年: 一度目のマイナーチェンジを実施。
• - 2009年夏: 二度目のマイナーチェンジを行い、最終型へ進化。
• - 2011年4月25日: 同年8月に生産終了を発表。
• - 2011年8月: 生産を終了し、以降は在庫車のみが販売されました。
• - 2012年: 正式に販売終了。

関連項目

エンデバーに関連する主な車種としては、三菱・モンテロスポーツ（先代車）、三菱・ギャラン（ベース車）などがあります。さらに、三菱・エクリプスや三菱・エアトレック、三菱・パジェロなどのモデルもその系譜に名を連ねています。

このように、エンデバーは三菱自動車の技術とデザインの集大成として位置づけられるSUVで、北米市場における競争力を持つモデルでした。

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