三菱・コルトプラス

コルト プラス（COLT PLUS）

コルト プラスは、三菱自動車工業によるセミトールワゴンおよびステーションワゴンのモデルです。2004年に市場に登場し、コルトを基にしたシリーズとして、特に積載性を向上させるために後部を300mm延長しました。そのイノベーションの一環として、業界初の電動式リアテールゲートが全車種に標準装備されています。

概要

日本国内では、1.5LのMIVEC直列4気筒エンジンが搭載され、パワフルでありながら燃費性能にも優れています。台湾仕様では、前期型が1.6Lの4G18型を装備し、2007年モデルからは1.5Lの4A91型に切り替えられました。また、台湾市場では特別な「イオ」スポーツグレードも存在します。日本国内では2012年8月に販売終了となりましたが、台湾では改良を経て長い間、主力車種として位置づけられています。

沿革

初期モデルの販売と改良

コルト プラスは、2004年の10月25日に販売が開始され、同時にコルトのマイナーチェンジが行われました。その際、5つのグレードが設定され、標準モデルからスポーツカー寄りのモデルまで多様なニーズに応えました。この時期には、リコール問題を受けた影響で、商品の発表は規模を抑えた形で行われました。

その後、2005年11月には改良が施され、ビジネス向けやスポーツ寄りの新グレードが追加されました。特にRALLIARTモデルでは、サスペンションの改良が施され、乗り心地が向上しました。また、特別仕様車がいくつか発売され、消臭天井やオートエアコンなどの装備が充実しました。

台湾市場への進出

2007年3月には、台湾での販売が開始され、中華汽車が現地で生産を始めました。11月には再度の改良が行われ、新たに便利機能を備えた「Very」グレードが追加されました。その後も進化を続け、性能向上や装備の充実が図られました。

最新のアップデート

以降もコルト プラスは定期的なマイナーチェンジを受け、例えば2016年のマイナーチェンジでは新しいデザインアイコン「ダイナミックシールド」が採用されたり、2020年にはボディサイズの調整が行われました。また、2021年には新装備が全てのモデルに標準装備されるようになりました。

2024年には、さらなるマイナーチェンジが計画されており、新しい安全機能や便利なオプション装備が追加される予定です。

その他の特徴

コルト プラスは、日本国内では名古屋製作所岡崎工場で生産が行われていましたが、現在は台湾向けのみの生産に移行しています。日本での車名は「コルト」に「プラス」の名が加わることで、より優れた走行性能、荷室の広さ、そして使い勝手を示しています。

これは、三菱自動車の「カスタマー・フリー・チョイス」の理念を体現するモデルでもあります。選択肢は限られるものの、独自のデザインからパフォーマンスまで幅広いカスタマイズが可能な点も、この車の魅力と言えるでしょう。

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