三菱・デリカD:2

デリカD:2：三菱のコンパクトハイトワゴン

デリカD:2は、三菱自動車が販売するAセグメント級の小型ハイトワゴンです。スズキ・ソリオのOEM供給を受けており、軽自動車と小型車の狭間を埋める、扱いやすいサイズ感と高い実用性を両立しています。

モデルの歴史と特徴

デリカD:2は、2011年に初代モデル（MB15S型）が発売されました。三菱がスズキからOEM供給を受ける最初の車種であり、デリカシリーズの中でも小型ハイトワゴンという独自のポジションを確立しました。初代モデルは、基本設計はソリオと共通ですが、三菱独自のグレード展開や安全装備などを追加。発売から約6年間、マイナーチェンジを繰り返しながら販売されました。

2015年には、フルモデルチェンジで2代目モデル（MB36S/MB46S型）が登場。初代モデルよりも大幅な改良が施され、燃費性能や安全性能が向上しました。特に安全面では、衝突被害軽減ブレーキシステムなどの先進安全技術が標準装備されるようになりました。また、2代目からはマイルドハイブリッドシステムの搭載や、ハイブリッド車の追加といった環境性能への取り組みも強化されました。

2020年には、再びフルモデルチェンジを行い、3代目モデル（MB37S型）が発売されました。3代目モデルもスズキ・ソリオのOEM車種として、基本的な設計はソリオを踏襲していますが、三菱独自のエクステリアデザインやグレード展開を採用。マイルドハイブリッドシステムは継続搭載され、燃費性能の向上と環境性能の強化が図られています。さらに、先進安全技術「e-Assist」も進化し、安全性能の向上も図られました。

各世代モデルの主な特徴

初代モデル（MB15S型）

[スズキ・ソリオ]ベースのOEMモデル
2列シート5人乗り
燃費性能と環境性能への配慮
複数回のマイナーチェンジで安全装備を強化

2代目モデル（MB36S/MB46S型）

フルモデルチェンジで大幅な改良
マイルドハイブリッドシステムの搭載
ハイブリッド車の設定
先進安全技術「e-Assist」の標準装備
カスタムモデル「CUSTOM」の設定

3代目モデル（MB37S型）

フルモデルチェンジで更なる進化
マイルドハイブリッドシステムの継続搭載
先進安全技術「e-Assist」の機能強化
9インチHDディスプレイ搭載メモリーナビゲーションの設定
多様なボディカラーバリエーション

デリカD:2の名前の由来

車名の「デリカ」は、Delivery Carの略で、荷物を運ぶ車という意味合いを持っています。「D:2」の「2」は、三菱自動車の車種分類において、軽自動車の次に大きいサイズクラスを表しています。

まとめ

デリカD:2は、コンパクトなボディサイズと高い実用性、そして充実した安全性能を備えた、魅力的な小型ハイトワゴンです。スズキ・ソリオとの連携によって、コストパフォーマンスにも優れている点も大きな魅力と言えるでしょう。長年にわたる販売実績と、継続的な改良によって培われた信頼性も、デリカD:2を選ぶ大きな理由となっています。それぞれの世代で進化を遂げ、現代のニーズに応える一台として、今後も多くのユーザーから支持されるでしょう。

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