三菱・ミニカトッポ

ミニカトッポ(MINICA Toppo)の紹介

ミニカトッポは、三菱自動車工業が手がけたフルゴネット型の軽トールワゴンおよび軽ボンネットバンで、一般には「トッポ」として知られています。この車両は、7〜8代目ミニカのハイルーフ仕様として位置付けられ、1989年に東京モーターショーで参考出品され、翌年の1990年から販売が開始されました。特に、軽自動車の新規格化に合わせて、そのデザインや仕様が刷新されました。

デザインと機能性

ミニカトッポは、エンジンと駆動系の構造が6代目ミニカと共通しており、その一方でキャビン部は背が高く設計されているため、優れた車内空間の広さを実現しています。また、サイドビューは左右非対称なデザインが特徴で、後席へのアクセスを考慮して左側のドアが右側よりも大きく設計されています。バックドアは右ヒンジの横開き方式で、一部グレードにはガラスハッチが装備されています。

初代ミニカトッポは3ドア仕様のセダンと4ナンバーのバンとして発売され、2代目モデルでは新たにワン・バイ・ツードアモデルや、さらに70mm高いスーパーハイルーフ仕様も選択できるようになりました。スーパーハイルーフは、当時の軽スーパーハイトワゴンの先駆けとして注目を集めました。

初代ミニカトッポ（1990年-1993年）

初代モデルは1990年2月に販売が開始され、特に「Q」グレード以外はDOHC15バルブエンジンを搭載しています。CMキャラクターには浅野温子が起用され、様々な特別限定車や特装車が登場しました。1992年には、フロントデザインやリアバンパーの変更などのマイナーチェンジが行われ、1993年には生産が終了しました。

2代目ミニカトッポ（1993年-1998年）

1993年9月には2代目ミニカトッポがフルモデルチェンジされ、デザインが初代から大きく変更されました。特にフロント部分の意匠が新たに変更され、ホイールベースも延長されました。エンジンは直列4気筒仕様となり、ターボモデルはDOHC20バルブエンジンを搭載しています。CMキャラクターには人気女優の石田ひかりや瀬戸朝香が起用されました。

1995年にはマイナーチェンジが実施され、エンジンやデザインに改善が加えられた後も、多くのバリエーションが展開され続けましたが、1998年に生産が終了し、軽自動車規格の改正によりその販売も終了しました。

車名の由来

車名「トッポ」は、イタリア語で「ネズミ」を意味する「topo」に由来し、さらに英語の「top」や、日本語の「ノッポ」との関連性を持たせることで、ユニークなルーフの高さを表現しています。これは、デザインに込められた愛嬌を感じさせるものでもあります。

終わりに

ミニカトッポは、その特異なデザインと広い室内空間で多くの人々に愛され、軽自動車市場での重要な位置を占めました。軽ボンネットバンやトールワゴンとしての機能も兼ね備えたこの車両は、今日でも多くのファンが存在します。

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