三菱・ミラージュディンゴ

ミラージュディンゴ（MIRAGE DINGO）

ミラージュディンゴは、三菱自動車工業が1999年から2002年にかけて製造・販売していたトールワゴン型の小型乗用車です。このモデルは、三菱が提案した「SUW」（Smart Utility Wagon）の第一弾として位置づけられており、特に個性的なデザインのフロントヘッドランプが特徴的です。販売店はカープラザ店で扱われていましたが、ミラージュシリーズとして一括して扱われている統計もあります。

概要と歴史

ミラージュディンゴは、名の通りミラージュとは異なる新設計のプラットフォームを用いており、乗用車としての安全性を高めるためにシートベルトプリテンショナーやフォースリミッターが標準装備されています。こうした装備は当時の他のモデルには見られない特長です。2000年には、ディンゴを基にしたミニバンモデル、ディオンが登場しました。また、2001年からは中国の哈飛汽車がライセンス生産を開始し、国際的にもその知名度を広げました。

ミラージュディンゴは1999年1月に発売され、当初はユニークな丸型のマルチリフレクターヘッドランプとともにフレーズ「クルマはしばらくこれでいい。」で市場に登場しました。同年3月には子育てを支援する特装車「マーブル」が登場し、子供を乗せる際の使いやすさを向上させた機能が追加されました。さらに、5月には特別仕様車「パールディンゴ」が発売され、人気のパールホワイト色を含むさまざまな装備が強化されたモデルが登場しました。

2000年には新しいグレード「X」が追加され、さらにエアロモデルも展開されるなどラインナップが充実しました。特にエアロモデルはスタイリッシュなエアロパーツを備え、運転の楽しさを提供しました。これに加え、マイナーチェンジが行われ、デザインの更新や新色の追加、パワートレインの進化も実現されました。

2002年には特別仕様車「ミラージュ ディンゴ・シュタイフ テディベア エディション」が発売され、子供向けのデザインが強調されたモデルとして人気を博しました。しかし、リコール問題や市場の動向により、同年9月には生産終了が決定され、その後はコルトシリーズが後継モデルとして登場しました。

車名の由来

ミラージュディンゴの名称には、三菱のダイヤモンドの「D」と、「的を射た」という意味を持つ英語の口語「ビンゴ」（BINGO）を組み合わせた造語が使用されています。また、オーストラリアに生息する野犬「ディンゴ」とは直接の関係はありません。

国内販売台数

ミラージュディンゴの販売成績は1999年に27,716台、2000年に16,869台、2001年に17,943台、2002年には7,952台にのぼりました。これにより、短期間ながらも多くのユーザーに支持されたモデルであったと言えます。

関連項目

• - 三菱・ミラージュ
• - 三菱・コルト
• - 三菱・ディオン

詳細については、三菱自動車の公式サイトを通じてさらに情報を得ることができます。

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