三谷英夫

三谷英夫について

三谷 英夫（みたに ひでお、1939年7月4日生まれ）は、日本の著名な歯科医師であり、歯学者として活躍しています。彼は、東北大学で副総長および歯学部学部長を務め、そのキャリアを通じて多くの歯科矯正学の分野に貢献してきました。

経歴

三谷は、大阪府立天王寺高等学校を1958年に卒業し、続いて大阪歯科大学に進学。1964年に歯科医師の資格を取得した後、1969年にはイリノイ大学大学院歯学研究科で修士課程を修了します。その後、彼は東京医科歯科大学附属病院の矯正科に勤務し、やがて歯学部矯正科の助手に就任します。1972年から1973年の間には、イリノイ大学にて助教授を務め、さらに主任教授代行も経験。1977年より東北大学の歯学部に移り、以後、1984年には同学部の歯科矯正学講座の教授に就任しました。

彼は1995年から1999年にかけて、東北大学の歯学部学部長および大学院歯学研究科研究科長を兼任し、その後、2000年11月に大学の副総長に就任。彼の教育・研究に対する情熱は、2003年の定年退官まで続きました。

著書・研究

三谷の業績のひとつに、数多くの著書と翻訳が挙げられます。1977年にEarl W. Renfroeの『エッヂワイズ法』を翻訳し、以降も多数の文献を手掛けています。著名な著書には、Raymond C. Thurowの『アトラス歯科矯正学の基本理論』や、三谷自身の著作『矯正歯科治療エッジワイズ法入門』、そして後続の『矯正治療のためのアトラス咬合と顎顔面頭蓋のバイオメカニクス』などがあります。これらの著作は、歯科矯正学の教育を受ける学生や専門家にとって重要な学習資料となっています。

さらに、彼は科学研究費補助金を用いて多くの研究成果を上げ、骨代謝や歯根吸収に関する研究を行いました。特に、「骨芽細胞と骨髄細胞の相互作用因子の解析」や「不正咬合者の咀嚼運動時の脳血流動態の解析」などのテーマで新たな知見を提供しました。

所属学会

三谷はその学術活動を通じて、多くの学会に属し、以下のような団体に所属しています：日本歯科医学会、歯科基礎医学会、日本小児外科学会、日本矯正歯科学会、日本顎変形症学会、国際歯科研究学会など。これらの学術団体での活動を通じて、彼は日本国内外の歯科医療の進展に寄与しています。

顧問および名誉会員

退官後も三谷は仙台矯正歯科クリニックで顧問を務めるなど、現役医師や学生に多大な影響を与え続けています。また、日本口腔科学会の名誉会員としても知られており、これまでの功績が高く評価されています。彼の業績と貢献は、歯科医療の分野において永続的な影響を与えています。

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