三谷駅 (山口県)

三谷駅について

三谷駅（みたにえき）は、山口県の山口市で、JR西日本が運行する山口線の一部として位置しています。駅は阿東生雲東分字三谷にあります。また、特急「スーパーおき」の停車駅でもあり、地域の交通の要所として機能しています。

歴史

この駅の歴史は1918年に遡ります。鉄道院が山口線の篠目駅と当駅との間を延伸し、三谷駅が終着駅として開設されたのが始まりです。その後、同年の11月には山口線が当駅から徳佐駅まで延伸され、途中駅となりました。

1971年になると、貨物の取扱いが廃止され、その後1984年には荷物の扱いもなくなり、無人駅としての運営が始まりました。1987年には国鉄が分割され、JR西日本へと移管されることになります。

2001年5月16日には駅舎が火災によって焼失しました。この火災は漏電が原因とされ、JR西日本は経済的理由から新たな駅舎を再建することを選ばず、地元がプレハブの仮設駅舎を設置することになりました。2010年には、より本格的な駅舎が完成し、現在に至っています。最近では2021年に簡易委託が解除され、完全に無人駅へと移行しています。

駅の構造

三谷駅は島式ホームを1面2線設けており、列車の交換が可能な地上駅です。新山口駅の管理のもとで無人駅として運営されています。そのため、以前は店舗で乗車券が販売されていましたが、現在は自動券売機も設置されていないため、すべて乗車した際の無賃乗車が必要です。

駅舎は、2001年に焼失以来、約9年の間はプレハブ施設で営業を続けていましたが、2010年に新しく建設された駅舎が現在のものとなっています。この駅舎は上り線の南側に位置しており、南側から構内踏切を通ってホームに進む形となっています。特に設備面では、列車接近装置が外に設置されている特徴があります。

利用状況

近年の三谷駅の1日当たりの平均乗車人員は少しずつの変化を見せつつありますが、具体的な数値は地域の交通事情とも関連しており、特に観光シーズンにはその活気が感じられます。特急「スーパーおき」の存在により、特にイレギュラーな需要が生じることもあります。

駅周辺の施設

駅の周辺には三谷簡易郵便局や山口警察署の三谷駐在所が存在し、交通の利便性を高めています。また、国道9号線や複数の県道も近くにあり、周辺地域へのアクセスも良好です。さらに、以前は阿東町立の三谷小学校の最寄駅でもありましたが、この学校は2000年に廃校となりました。

バス路線

三谷駅には防長交通のバス路線も通っており、最寄のバス停は駅出口から左に進み、徒歩約3分の県道沿いにあります。このバス路線は、山口市街地や湯田温泉方面、また萩市や津和野方面へのアクセスを提供しています。

まとめ

三谷駅は山口県の交通の要所として、歴史深く雄大な自然の中に位置しています。特急「スーパーおき」の停車により、観光客や地域住民にとって重要な駅となっており、今後もその役割はますます重要になるでしょう。

もう一度検索