三軒屋駐屯地

三軒屋駐屯地の概要と歴史

三軒屋駐屯地（さんげんやちゅうとんち、JGSDF Camp Sangenya）は、岡山県岡山市北区に所在し、陸上自衛隊の重要な拠点の一つです。この駐屯地は、陸上自衛隊関西補給処三軒屋弾薬支処などが駐屯しており、駐屯地司令は三軒屋弾薬支処長が兼務しています。

沿革

戦前の設立

三軒屋駐屯地の歴史は1942年（昭和17年）に遡ります。この年に岡山陸軍兵器補給兵廠三軒屋部隊、いわゆる三軒屋填薬所が開設されました。これは、当時の日本の軍事戦略における重要な拠点としての役割を果たしていました。

陸上自衛隊への移行

1955年（昭和30年）4月5日には、水島駐屯地三軒屋分屯地として正式に開設されました。その後、4月15日には関西地区補給処三軒屋弾薬支処が編成され、駐屯地の機能が確立されていきました。1957年（昭和32年）9月10日、これまでの水島駐屯地が廃止され、三軒屋駐屯地に昇格しました。

警務隊や通信部隊の編成

その後も駐屯地は発展を重ね、1962年（昭和37年）には第324地区施設隊が編成され、1966年（昭和41年）には第331基地通信中隊が新設されました。

1975年（昭和50年）には第331基地通信中隊が第312基地通信中隊三軒屋派遣隊に称号を変更し、駐屯地の組織がさらに調整されました。

陸上自衛隊の改編

1990年（平成02年）に第324地区施設隊が廃止され、2006年（平成18年）には第349施設中隊が廃止された後、第305施設隊および第104施設直接支援大隊第2直接支援隊が新たに移駐してきました。これにより、三軒屋駐屯地は一層の機能強化を図っています。

現在の構成

2017年（平成29年）には、第305施設隊隷下の第302施設小隊が廃止され、三軒屋駐屯地は3個小隊規模に再編されました。

駐屯部隊と活動

三軒屋駐屯地には、中部方面隊隷下の関西補給処や第4施設団などが駐在しており、具体的には三軒屋弾薬支処や第305施設隊といった部隊が活動しています。また、中部方面後方支援隊や第104施設直接支援大隊も駐屯しており、地域の防衛や支援活動に従事しています。

交通アクセス

三軒屋駐屯地は交通の要所に位置し、近隣の主要なアクセス路を利用することで移動が可能です。高速道路では山陽自動車道の岡山ICが利用でき、一般道では国道53号や国道429号、岡山県道が周囲に通じています。また、鉄道ではJR西日本津山線の法界院駅が最寄り駅となります。

港湾施設としては、水島港や宇野港、岡山港があり、飛行場に関しては岡山空港や岡南飛行場が利用可能です。

このように三軒屋駐屯地は多様な交通手段にアクセスできる立地にあり、陸上自衛隊の重要なミッションに対応した活動を展開しています。

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