三郷市図書館

三郷市図書館の概要

埼玉県三郷市にある三郷市図書館は、三郷市立図書館、早稲田図書館、北部図書館の三つの館と四つの図書室から成り立っています。これらの図書館は、利用者が自由に選び、利用できる豊富な資料を提供することを目的としています。市では『読書のまち三郷』という理念の下、図書館は地域の文化的な役割を定義付けています。

利用状況

三郷市の図書館群は、580,975点に及ぶ資料を収蔵しています。図書館では、様々なジャンルの書籍の他に、視聴覚資料としてCDも取り扱っていますが、DVDやビデオは扱われていません。1999年には貸出数と利用者数が過去最高を記録しましたが、以降の数年間は減少傾向にありました。しかし、オンライン蔵書検索システム（OPAC）の導入や開館日の調整により、2008年・2009年には再び利用者数が増加しました。

取組み

三郷市図書館では、地域の多様なニーズに応える取り組みを進めています。具体的には、誰もが利用しやすい施設の整備、良質な書籍の積極的な収集、ヤングアダルト向けのサービス、障がいのある子ども向けの支援、日本語を母語としない子ども向けのサービス、リサイクル本の提供、団体向けの貸出サービスの拡充などが挙げられます。また、図書館同士や学校間の本の配達ネットワークも強化されています。

三郷市立図書館

三郷市立図書館は、旧三郷市役所の庁舎を改装して建設され、鉄骨造りで地上二階建て、延床面積は424.57平方メートルです。主に三郷中央駅に近接しており、利用者数は非常に多いです。この館は官報も扱っており、2014年には「三郷市わくわくライブラリー」として新装オープンしました。新しい建物では、自動貸出機や自動返却機が導入され、さらにFelica対応の携帯端末を利用したカード機能も提供されています。

早稲田図書館

早稲田図書館は、1994年に開館した鉄筋コンクリート造の二階建てで、延床面積は1,617.15平方メートルです。図書館間で子ども向け読書促進イベント「ブックトーク」を実施し、2009年には「優秀実践図書館」として表彰されました。

北部図書館

北部図書館は、同様に二階建ての鉄筋コンクリート造で、延床面積は1,662.42平方メートルです。ここには特別な読書支援装置「よみともライト」が設置されており、視覚的な援助を必要とする利用者に配慮しています。

利用案内

三郷市図書館は、東京都内外からのアクセスが良好です。利用できるのは、三郷市在住または通勤する人々や、周辺の越谷市、草加市、八潮市などの住民に限られています。貸出は、図書や雑誌は最大10冊、視聴覚資料は5点まで可能です。開館時間は午前9時30分から午後6時までですが、土曜・日曜・祝日は午後5時までとなっています。休館日は月曜日や年末年始などがあります。

歴史

三郷市の図書館事業は、1950年に移動図書館を開始したことから始まりました。1972年に三郷市図書室が設置され、以来増設や改修を重ねて現在の三館体制に至ります。2004年には、オンラインサービスが開始され、より利用しやすい環境が整いました。最近では、2012年に北部図書館に若者向けのコーナーが設置されるなど、常に進化を遂げています。

交通アクセス

三郷市図書館は、つくばエクスプレスの三郷中央駅から徒歩およそ10分、早稲田図書館はJR武蔵野線の三郷駅から約15分、北部図書館は新三郷駅からも徒歩およそ18分でアクセス可能な位置にあります。

三郷市図書館は、地域の読書活動を支え、さまざまな世代とニーズに応じた資料提供を実現しており、「読書のまち」としての役割を懸命に果たしています。

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