三重県立総合医療センター

地方独立行政法人三重県立総合医療センターについて

三重県立総合医療センターは、三重県四日市市に所在する医療機関で、地域の救急医療や高度な医療を中心に提供しています。この病院は、一般外来を利用する際に紹介状が必要なため、特に専門的な医療を求める患者にとって重要な存在となっています。また、地元の基幹災害医療センターとして大規模な災害時には、医療活動のために特別に編成された三重DMATが活動する体制も整えており、地域の安全を守る役割を果たしています。

病院の基本理念

三重県立総合医療センターは、以下の二つの基本理念を掲げています。「救命救急、高度、特殊医療等を提供することで、県内の医療水準の向上に寄与すること」と「安全で安心できる、互いに支えあう社会の実現に向け、医療の面から貢献すること」です。これらの理念は、病院の運営の根底にあり、日々の医療活動に反映されています。

沿革

この医療センターの歴史は1948年8月に始まります。当初、三重県医師会から旧海軍燃料廠附属病院を継承し、三重県立医学専門学校及び三重県立医科大学附属塩浜病院として設立されました。1960年には、三重県立大学医学部附属となり、1974年には三重県立中央病院として新たに発足。それ以降、1994年に三重県立総合医療センターとして名称が変更され、現在に至ります。2度の災害拠点病院の指定、様々な医療危機への対応を経て、医療技術の向上に努めています。

様々な事案

2020年には、内部の職員からの報告を受けて産婦人科手術における不適切な事案が発覚しました。この事案は、医療保険が適用されない手術を不正に請求していたとされるもので、院内調査を経て112件の不適切な症例が確認されました。病院は忙しい中でもこの問題に真摯に取り組んでおり、今後は東海北陸厚生局とも連携して適切な対応をとる旨が公表されています。

また、2021年には男性医師が住居侵入の容疑で逮捕される事件が発生しました。この事件は、病院の信頼性を揺るがす出来事ですが、その後の管理体制の強化に繋がっています。

交通アクセス

三重県立総合医療センターには複数のアクセス方法があり、四日市あすなろう鉄道内部線の泊駅から徒歩で約15分、近鉄名古屋線の近鉄四日市駅からは三重交通バスが利用可能です。また、塩浜駅からも便が良いです。このように、患者がアクセスしやすい立地にも配慮がされています。

まとめ

地方独立行政法人三重県立総合医療センターは、地域の医療と安全を支える重要な医療機関です。その歴史や理念、様々な取り組みを通じて、地域医療の向上に貢献することを目指しています。

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