三陸北縦貫道路

三陸北縦貫道路について

三陸北縦貫道路は、岩手県の宮古市から久慈市に至る、総延長約60kmの地域高規格[[道路]]であり、国道45号のバイパスとして機能しています。この道路は、三陸縦貫自動車道、八戸久慈自動車道と共に「三陸沿岸[[道路]]」を構成する重要な路線です。

一般道における案内看板の表記は、順次「三陸道」に変更されています。略称としては「三陸北道路」とも呼ばれています。

整備の歴史

2014年時点では、岩泉道路、尾肝要道路、普代道路の一部区間が開通していました。残りの区間は、2011年の東日本大震災からの復興を目的とした「復興道路」として事業化され、優先的に整備が進められました。そして、2021年12月18日に全線が開通しました。

道路の特徴

全線が自動車専用[[道路]]として整備されており、緑色の標識が設置されています。高速道路ナンバリングでは、三陸縦貫自動車道、八戸久慈自動車道とともに「E45」の路線番号が割り振られています。

各区間の詳細

以下に、三陸北縦貫道路を構成する各区間について詳しく解説します。

田老岩泉道路

区間: 宮古市田老北ICから岩泉町岩泉龍泉洞IC
延長: 6.0km
開通日: 2018年3月21日
特徴: 全線に中央分離帯が設けられ、最高速度80km/hで走行可能。

岩泉道路

区間: 岩泉町岩泉龍泉洞ICから田野畑村
延長: 6.2km
開通日: 2010年11月28日
特徴: 現道の急勾配・急カーブを緩和する目的で整備。中央分離帯は未設置のため、最高速度は70km/hに制限。
旧名称: 中野バイパス

田野畑道路

区間: 田野畑村内
延長: 6.0km
開通日: 2021年7月10日
特徴: 全線に中央分離帯を設置。

尾肝要道路

区間: 田野畑村内
延長: 4.5km
開通日: 2014年3月2日
特徴: 尾肝要トンネルを建設し、閉伊坂峠の隘路を解消。最高速度70km/h。

尾肝要普代道路

区間: 田野畑村から普代村
延長: 8.0km
開通日: 2020年12月19日
特徴: 全線に中央分離帯を設置。

普代道路

区間: 普代村内
延長: 4.2km
開通日: 2013年10月13日
旧名称: 普代バイパス
特徴: 最高速度70km/h。

野田久慈道路

区間: 普代村から久慈市
延長: 25.0km
開通日: 2021年12月18日
特徴: 全線に中央分離帯を設置。

歴史年表

2000年度: 普代バイパス（当時）着工。
2006年2月11日: 中野バイパス（当時）の一部区間開通。
2006年度: 尾肝要道路事業化。
2010年11月28日: 中野バイパス全線開通。
2011年11月21日: 全路線が復興道路として一括事業化。
2013年3月27日: 田老岩泉道路着工。
2013年6月27日: 野田久慈道路着工。
2013年10月13日: 普代道路開通。
2013年11月1日: 中野バイパスが岩泉道路に名称変更。
2013年11月7日: 田野畑道路着工。
2013年11月18日: 尾肝要普代道路着工。
2014年3月2日: 尾肝要道路開通。
2018年3月21日: 田老岩泉道路開通。
2020年12月19日: 尾肝要普代道路開通。
2021年7月10日: 田野畑道路開通。
2021年12月18日: 野田久慈道路開通により全線開通。

関連情報

交通量: (データは省略)
関連項目:
高規格幹線道路
地域高規格[[道路]]一覧
三陸沿岸[[道路]]
三陸縦貫自動車道
八戸久慈自動車道
東北地方の[[道路一覧]]
外部リンク:
国土交通省による三陸沿岸[[道路]]の整備状況
復興道路に関する情報
国土交通省 東北地方整備局
三陸国道事務所
宮古維持出張所
久慈維持出張所
オープンストリートマップの三陸北縦貫道路データ

三陸北縦貫道路は、地域間の移動時間短縮や災害時の緊急輸送路としての役割を担い、沿岸地域の活性化に大きく貢献することが期待されています。

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