三根町

三根町（みねちょう）

三根町は、佐賀県三養基郡に存在した町です。2005年3月1日、中原町、北茂安町と合併し、みやき[[町]]が発足したことにより自治体としての歴史を閉じました。

地理

三根町の地形は、蝶が羽を広げたような形をしており、その中央部に町役場がありました。町の南部には一級河川である筑後川が流れ、福岡県との境界線を形成しています。この地域は、筑紫平野・佐賀平野の一部であり、典型的な沖積平野です。

町内には多くのクリーク（水路）が存在し、独特の景観を作り出していました。

歴史

三根町の歴史は以下の通りです。

1955年（昭和30年）4月1日：南茂安村と三川村が合併し、三根村が誕生。
1955年（昭和30年）5月：三根村消防団が発足。
1956年（昭和31年）4月1日：テレビ受像が開始。
1959年（昭和34年）4月1日：村役場が完成。
1959年（昭和34年）6月8日：江見郵便局が完成。
1961年（昭和36年）4月1日：南里ヶ里が三根村に編入。
1962年（昭和37年）5月1日：町制施行により三根町となる。
1963年（昭和38年）4月1日：三根中学校が発足。
1964年（昭和39年）12月24日：三根駐在所が完成。
1965年（昭和40年）2月27日：持丸簡易郵便局が開局。
1966年（昭和41年）2月21日：三根東小学校回旋塔倒壊事件が発生。
2005年（平成17年）3月1日：北茂安町、中原町と合併し、みやき[[町]]となり、三根町は廃止。50年の歴史に幕を閉じました。

地域

旧三根町の地域は、現在のみやき[[町]]に引き継がれています。旧南茂安村の地域は東地区、旧三川村の地域は西地区と呼ばれています。旧三根町全域は久留米都市雇用圏に属しています。

特産品

三根町では、以下の特産品が知られています。

六田旭豆：1912年創業の老舗「六田旭豆舗」が製造販売する豆菓子。
エツ：筑後川で5月から7月にかけて漁獲される魚。
イチゴ、アスパラガス、ウナギ、藺草なども特産品として知られています。

公園・名所

三根町には、以下のような公園や名所がありました。

三根クリーク公園：ザリガニ橋がある公園。
天建寺橋：町のシンボル。
みねフラワーパーク：花を楽しめる公園。
成富兵庫茂安公築堤功績碑：治水に貢献した人物の功績を称える碑。

イベント

三根町では、様々なイベントが開催されていました。

西乃宮浮立：伝統的な祭事。
三根ふるさと祭り：現在は廃止。
江見沖神事祭：伝統的な祭事。
ほんげんぎょう：伝統的な火祭り。
町民体育大会：旧三根町民を対象とした体育大会。みやき[[町]]となった現在でも開催。

教育

三根町には、以下の教育機関がありました。

小学校：三根東小学校（旧南茂安村エリア）、三根西小学校（旧三川村エリア）
中学校：三根中学校
幼稚園・保育園：松若幼稚園、月影幼稚園、筑水幼稚園、松洞幼稚園、ちくし保育園、いずみ保育園

産業

農業

三根町では、米、麦、イチゴ、玉ねぎ、アスパラガスなどの農作物が生産され、畜産も行われていました。農業協同組合の支所として、南茂安支所と三川支所があり、これらは現在もみやき[[町]]内で利用されています。また、ライスセンターも複数存在していました。

水産業

三根町は海に面していませんが、河川やクリークでの内陸漁業が行われていました。エツ、サヨリ、コイ、フナ、ウナギなどが水揚げされていましたが、近年は水質悪化により漁獲量が減少しています。

商業

町内には、ショッピングセンター・マインや江見商店街があり、地域の商業の中心となっていました。

公共機関

三根町役場は、現在みやき[[町]]三根庁舎として利用されています。他にも、保健センター、学校給食センター、医療機関、金融機関、福祉施設などがありました。

文化・スポーツ施設

三根町には、三根町勤労者体育センター（現：三根体育館）、三根町農村環境改善センター（現：三根公民館）、三根町総合グランド（現：三根運動場）などの文化・スポーツ施設がありました。

工業団地

坂口工業団地、南島工業団地、三根西部工業団地などの工業団地があり、地域経済を支えていました。

交通

道路

国道264号：町の中央部を東西に貫き、久留[[米市]]と佐賀市を結ぶ。
三田川バイパス（国道385号）：町西部の一部を通過。
主要地方道：佐賀県道・福岡県道19号諸富西島線
一般県道：佐賀県道・福岡県道138号西島筑邦線、佐賀県道・福岡県道133号坊所城島線、佐賀県道・福岡県道146号坂口藤吉線、佐賀県道210号市武神埼線、佐賀県道211号市武諸富線

高速道路は町内にはなく、最寄りのインターチェンジを利用する必要がありました。

公共交通機関

バス：西鉄バスが運行し、久留[[米市]]内と佐賀市内を結ぶ路線がありました。特急便の他に、国道264号沿いの各停留所に停車する45系統のバスが利用されていました。
鉄道：町内には鉄道駅がないため、JR九州や西日本[[鉄道]]の最寄りの駅が利用されていました。

空港

最寄りの空港は福岡[[空港]]で、公共交通機関が発達しており便利でした。佐賀[[空港]]は自家用車の利用には便利でしたが、公共交通機関は不便でした。

警察・消防・郵便

警察：鳥栖警察署三根警察官駐在所、持丸警察官駐在所
消防：三根町消防団、各地区に消火栓
郵便：江見郵便局、持丸簡易郵便局、東津簡易郵便局

通信

電話：市外局番0942、市内局番96
インターネット：ADSLが利用可能。

その他

三根町は消滅しましたが、その地名は周辺住民の間で広く使われています。

参考文献

* 三根町教育委員会『三根町史』

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