上崎洋一

上崎洋一（日野百草）氏プロフィール

上崎洋一氏、ペンネームは日野百草。1972年生まれの作家、編集者、そして俳人です。千葉県野田市出身で、現在は東京都日野市在住。日本ペンクラブ会員として、文筆活動に携わっています。

幅広いキャリア

上崎氏のキャリアは多岐に渡ります。デイリースポーツ、産業金融新聞、ナイタイといった報道機関を経て、角川書店に入社。『コンプティーク』誌において、猿1号、上崎よーいちといったペンネームで、パソコンゲームのリプレイ小説やアニメ、声優関係のコラムなどを執筆しました。その後、『メガストア』のアニメ担当を経て、コアマガジンへと移籍。編集者として『G-type』『ティアラ！』といったアニメ雑誌の編集に携わる傍ら、『シャルロット〜Charlotte〜』シリーズなどの原作やシナリオも手掛けています。

コアマガジン退社後は、秋水社で漫画編集の経験を積んだ後、独立。独立後は作家、俳人としての活動に比重を置いています。

学びと俳句の世界

上崎氏は、出版社勤務中に社会福祉学者の李仁之氏と出会い、その縁から佛教大学と日本福祉大学を通信教育で卒業。さらに大手前大学通信教育部へ学士入学。そこで川本皓嗣氏の授業を受けたことがきっかけで俳句を始めます。

俳号「日野百草」として『ホトトギス』に投句。2015年には大手前大学を卒業し、『海紅』編集委員や海紅文庫、海紅百周年記念句集編集人などにも就任。

数々の受賞歴

俳句の世界では、数々の賞を受賞しています。2016年には「砲車は戦争を賛美したか　長谷川素逝と戦争俳句」で第36回現代俳句評論賞最終候補に。2017年には「故郷」で第3回宝井其角俳句大会準賞、「過去帳」で第1回全国俳誌協会賞を受賞。これらの評価により、2017年度の第14回鷗座賞を受賞しました。

2018年には処女句集『無中心』を刊行。同年、「砲車は戦争を賛美したか　長谷川素逝と戦争俳句」で第14回日本詩歌句随筆評論協会賞評論部門奨励賞を受賞。さらに「少年兵」で第46回新俳句人連盟賞選外佳作、「他者は〈われ〉になり得るか　代演と共感のリアリズム」で第38回現代俳句評論賞候補となり、第15回鷗座年度作品賞を受賞しています。

多彩な著作活動

近年はルポルタージュ作品にも取り組んでいます。2019年には団塊ジュニア世代を取材した『ドキュメント　しくじり世代』、京都アニメーション放火殺人事件を題材にした『ルポ　京アニを燃やした男』を上梓。小学館の「NEWSポストセブン」や「プレジデント」、「別冊宝島」などにもルポルタージュを執筆しています。

所属団体

日本ペンクラブ、日本伝統俳句協会、現代俳句協会会員。朝日カルチャーセンター講師も務めています。

著作リスト（抜粋）

上崎氏は、数多くの作品を発表しています。以下に、その一部を紹介します。

小説・ゲーム関連

空軍大戦略
巷のメディアミックス
鉄甲旗艦アトラゴン 科学班員キビナ・サクラダ
天王寺＆猿のHyper Aura Animation
無人島物語2 むじんくん物語
シュバルツシルトEX 鉄鎖の星群
アマランスⅣ
その他多数

アニメ雑誌・原作

シャルロット〜Charlotte〜
異教徒合神ミコシスター
皇女フランチェスカ
その他多数

俳句関連

碧梧桐句集
中塚一碧楼句集 -冬海-
無中心 日野百草句集
その他多数

ルポルタージュ

ドキュメント　しくじり世代
ルポ　京アニを燃やした男
* その他多数

上崎洋一氏は、多様な分野で活躍する稀有な存在と言えるでしょう。

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