上川町 (八王子市)

上川町（かみかわまち）の概要

上川町は、東京都八王子市の北西部に位置する、住居表示未実施の単独町名です。郵便番号は192-0151で、恩方郵便局の管轄下にあります。この地域は、旧川口村の一部であり、豊かな自然環境と歴史的な背景を併せ持っています。

地理

上川町は、川口川の上流域に位置し、北には秋川丘陵、南には川口丘陵が東西に連なっています。川口川はこれらの丘陵の間を東に流れ、その川沿いに秋川街道が並走しています。街道は北へ進むと小峰トンネルを越え、あきる野市五日市へと続いています。

町の東側は川口町、南側は美山町と隣接し、北西部はあきる野市に接しています。この地理的な特徴から、上川町は自然豊かな環境と、近隣地域との交通の要所としての役割を担っています。

河川

上川町を流れる主要な河川は、川口川です。この川は、地域の自然環境を形成する上で重要な役割を果たしています。

歴史

沿革

1889年（明治22年）4月1日、町村制の施行により、神奈川県南多摩郡に上川口村が誕生しました。この上川口村は、下川口村、犬目村、楢原村、山入村と合併し、川口村となりました。

その後、1955年（昭和30年）4月1日には、川口村が八王子市に編入されました。さらに、1956年（昭和31年）10月1日には、旧川口村の大字上川口の区域が、現在の「上川町」となりました。

世帯数と人口

2017年（平成29年）12月31日時点での世帯数と人口に関する具体的なデータはここでは割愛しますが、地域コミュニティの規模を把握する上で重要な情報です。

教育

上川町の小・中学校の学区は、八王子市立の学校区に属しています。地域の子供たちは、これらの学校で教育を受けています。

交通

道路・橋梁

上川町を通る主要な道路は、東京都道32号八王子五日市線（秋川街道）です。また、川口川には以下の橋梁が架かっています。

上川橋
影沢橋
黒沢橋
新関戸橋
田守橋
久保橋
糀谷橋
羽生入橋

これらの道路と橋梁が、地域住民の生活と交通を支えています。

路線バス

西東京バスが、京王・JR八王子駅と武蔵五日市駅を結ぶ路線を運行しており、上川町内には川口小学校や上川霊園を経由するバス停があります。このバス路線は、地域住民にとって重要な移動手段となっています。

施設

行政

上川町には、上川農村環境改善センターがあります。この施設は、地域住民の生活環境の向上に貢献しています。

教育

上川町には、八王子市立上川口小学校と、帝京八王子中学校・高等学校があります。これらの学校は、地域の子どもたちの教育を担っています。

神社・寺院

上川町には、以下の神社・寺院があります。これらの宗教施設は、地域住民の信仰の中心となっています。

円福寺
福寿寺
三光院
正福寺
大仙寺
戸沢観音堂
田守神社
今熊神社
熊野神社

墓地・霊園

上川町には、上川霊園と福寿霊園があります。これらの霊園は、地域住民にとって大切な場所となっています。

名所・旧跡・史跡

上川町には、以下のような名所・旧跡・史跡があります。

幻境の碑：秋山国三郎と北村透谷の親交を記念する碑。
今熊山：八王子八十八景の一つで、春にはミツバツツジが美しく咲きます。
金剛の滝：八王子八十八景の一つで、雄滝と雌滝からなる美しい滝。

指定文化財

田守神社と今熊神社で行われる獅子舞は、八王子市の指定無形民俗文化財に指定されています。これは、地域の伝統文化を今に伝える貴重なものです。

参考文献

『角川日本地名大辞典 13 東京都』
Web八王子事典

脚注

これらの情報を基に、上川町は歴史と自然が調和した魅力的な地域であることがわかります。地域住民の生活を支える施設や、地域の文化を伝える史跡などが点在し、訪れる人々にとっても魅力的な場所となっています。

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