上灘駅

上灘駅について

上灘駅（うわなだえき）は、鳥取県倉吉市見日町にあった日本国有鉄道（国鉄）の倉吉線の駅です。1985年4月1日に廃止され、現在はその痕跡を留めるのみとなっています。この駅は、倉吉線の開通からわずか4か月後の1912年10月1日に一般駅として開業しました。廃駅となるまでの歴史を振り返ると、上灘駅は地域住民にとって重要な交通手段の一部であったことがうかがえます。

駅の歴史

上灘駅の運命は大正元年の開業から始まりますが、1958年4月1日には荷物・貨物の取り扱いが廃止となり、無人駅となりました。この変化は、当駅の利用者に大きな影響を与えたことでしょう。無人化された駅では、利用者の数が減少し、徐々にその存在感が薄れていきました。その後、倉吉線全線廃止に伴い、1985年4月1日に上灘駅も廃駅となりました。これにより、地域住民にとっての交通の便が失われることとなりました。

駅構造

廃止時、上灘駅は単式ホーム1面1線を持つ地上駅でした。小さな木造の駅舎があり、その中には待合室が設けられていました。1958年に無人駅となったため、駅舎は地域の交通ハブとしての役割を果たすことが少なくなりましたが、それでも上灘駅は地域を支える存在でした。

駅周辺の情報

上灘駅が存在した頃、その周辺にはいくつかの施設がありました。例えば、オムロンスイッチアンドデバイス倉吉事業所が小鴨川の対岸に位置しており、地域の産業にも一役買っていました。また、鳥取県立厚生病院や国道179号、日交バス・日ノ丸バスの停留所が近くにあり、上灘駅は地域社会の一部として機能していました。さらに、小鴨川や天神川といった自然も身近に感じられる場所でした。

現在の様子

上灘駅跡は、現在では自転車と歩行者専用道として整備されています。かつての駅舎があった場所にはモニュメントや公衆トイレ（上灘コンフォートステーション）、駐車場が設けられ、訪れる人々に少しでも往時の雰囲気を感じさせています。かつての鉄道の名残を楽しむことができるこの場所は、多くの人々に新たな形で愛されています。

隣接駅

上灘駅の隣には倉吉駅と打吹駅がありました。倉吉線は、地域の人々の生活の一端を担っていたことから、多くの思い出が残されています。

まとめ

上灘駅は、倉吉市において重要な役割を果たしていた駅の一つです。歴史的には長い存在でありながら、1985年にその幕を閉じました。現在の駅跡は新たな用途に生まれ変わっていますが、その痕跡は地域の人々に忘れられることなく残り続けています。

もう一度検索