上級大将 (東ドイツ)

上級大将（ドイツ民主共和国）

上級大将（じょうきゅうたいしょう、ドイツ語: Armeegeneral）は、ドイツ民主共和国（東ドイツ）の国家人民軍および国家保安省などの法執行機関において、事実上の最高位階級でした。国家人民軍における最上位の階級である共和国元帥は、実際には誰にも授与されませんでした。

国家人民軍の海軍における上級大将に相当する階級はFlottenadmiralですが、こちらは「海軍元帥」と訳されることが一般的です。また、旧ドイツ国防軍の上級大将（独: Generaloberst）とは、原語の名称が異なる点に注意が必要です。

階級章と職務

上級大将の階級章は、旧ドイツ軍ですでに導入されていた肩章を基本としており、一列に配置された四つの星が特徴でした。この階級は、共和国の国防相、国家保安相の階級とされ、1984年以降は内務相兼ドイツ人民警察長官の階級としても位置づけられました。

社会主義諸国における上級大将

社会主義諸国の陸軍における階級構成は、ソビエト連邦軍の制度をモデルとして導入されました。そのため、「上級大将」の階級は、ポーランド、チェコスロバキアなど、多くの社会主義国家に存在しました。

ドイツ連邦軍（西ドイツ）におけるこれと同等の階級は、大将 (General) です。

国家人民軍の上級大将

以下に、国家人民軍および関連組織において上級大将の階級にあった人物の例を挙げます。

ヴィリー・シュトフ（国防相、国家評議会議長、閣僚評議会議長（首相））
カール＝ハインツ・ホフマン（国防相）
ハインツ・ケスラー（国防相）

人民軍以外の上級大将

エーリッヒ・ミールケ（国家保安相）
フリードリヒ・ディッケル（内相兼ドイツ人民警察長官）

関連項目

国家人民軍の階級
上級大将
元帥 (アメリカ合衆国)

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