上阪香苗

上阪香苗（こうさか かなえ）

上阪香苗は、1892年10月8日に滋賀県の大津市で生まれ、日本の海軍軍人として最終的には海軍少将にまで昇進しました。彼の生涯は日本の海軍史に刻まれ、数々の重要な役割を果たしました。

略歴

上阪は旧制滋賀県立膳所中学校を卒業後、海軍兵学校第43期に入校しました。入校試験では、最初の2回は失敗し、3度目の挑戦でやっと入校が許可されました。兵学校を卒業後は、当初は砲術に従事し、後に航空関連の職務に移るという道を辿りました。彼の経歴は、戸塚道太郎海軍中将や有馬正文海軍中将と共通点が多いものとなり、特に航空本部での任務が長かったことが特徴です。

太平洋戦争の期間中、上阪は通常の航空戦隊司令官の任務に加え、航空本部の要職を長年務めました。これにより、彼の専門性と統率力が発揮され、海軍の戦力の中核を担う存在となりました。

人物像

彼の人柄については、同期の高木惣吉海軍少将が多くの記述を残しています。二人は同じ艦に乗り組んだ際、非常に親しい友人関係を築きました。高木は上阪を温和で物静かな人物と描写し、若い頃の苦労を全く感じさせない、と述べています。これらのエピソードから、彼の人間性やリーダーシップがいかにしたものかが垣間見えます。

年譜

• - 1892年（明治25年）10月8日: 滋賀県滋賀郡膳所村（現在の大津市）で誕生。
• - 1905年（明治38年）4月1日: 滋賀県立膳所中学校に入学。
• - 1910年（明治43年）3月31日: 同校を卒業。
• - 1912年（大正元年）9月9日: 海軍兵学校に入校。入校時の成績は100名中54位。
• - 1915年（大正4年）12月16日: 海軍兵学校を卒業。卒業時成績は96名中16位。装甲巡洋艦「磐手」の乗組みとして練習艦隊の航海に出発。
• - 1916年（大正5年）4月3日: 練習艦隊の遠洋航海から帰着。
• - 1917年（大正6年）10月10日: 2等巡洋艦「千歳」に乗組みます。
• - 1920年（大正9年）12月1日: 2等駆逐艦「栗」に乗組み、海軍砲術学校での学びへ進む。
• - 1922年（大正11年）11月29日: 海軍砲術学校高等科を修了。
• - 1941年（昭和16年）9月12日: 海軍航空本部の教育部長に就任。
• - 1942年（昭和17年）11月1日: 任海軍少将。
• - 1945年（昭和20年）8月20日: 海軍省の様々な職務を兼務。
• - 1974年（昭和49年）12月10日: 享年82歳で逝去。

参考文献

干し後の人物や経歴に関する詳細は、戦史叢書や高松宮日記他、多くの資料が存在します。上阪香苗の偉業やその足跡を通じて、彼の生涯と日本海軍の歴史を深く理解することができます。

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