上鳥渡

上鳥渡（かみとりわた）

上鳥渡は福島県福島市にある大字で、郵便番号は960-1107です。福島市の南西部、特に信夫地域に属するこの地域は、周囲の他の地区とさまざまな形で接しています。北西には上名倉、北には佐倉下と成川、東には下鳥渡、南には山田、西には荒井があり、複雑な地理的な関連性を持っています。

さらに、南東部にある下鳥渡にはいくつかの飛地も存在します。具体的には、字陽泉寺前や藤九郎、古山寺が南東部に、字深町が東側に、そして字玉ノ森が南側に位置しています。これらの飛地は町村制施行前の上鳥渡村の流れを引き継いでいる地域でもあります。特に国道115号線の南側には平地が広がり、住宅や水田が形成されています。南部の高台にはしのぶ台ニュータウンが造成され、ここは福島市内で有数の新興住宅地として知られています。

この地域には福島警察署と福島南消防署信夫分署があり、それぞれの地域の安全を守っています。また、大森川が上鳥渡を流れており、地域の自然環境にも重要な役割を果たしています。

歴史

上鳥渡の歴史は、1889年にさかのぼります。この年、町村制が施行され、信夫郡大森村が発足しました。この際、上鳥渡村の区域は大森村の一部として組み込まれました。1892年には大森村から一部が分立する形で鳥川村が誕生し、その大字として上鳥渡は位置づけられました。その後、1955年には鳥川村が合併して信夫村となり、最終的には1965年に信夫村が福島市に編入され、現在の福島市の大字としての地位を確立しました。

地域の世帯数や人口に関するデータは、2022年3月31日現在で最新のものが示されています。この情報は、地域の発展や変化を理解するために重要です。

教育

上鳥渡における教育環境は、福島市立鳥川小学校や鳥川保育園など、地域に根ざした教育機関が整っています。小中学校に通う場合の学区も設定され、地域の子どもたちに適切な教育の場を提供しています。

交通

交通アクセスに関して、上鳥渡周辺には鉄道が通っていませんが、いくつかの重要な道路があります。東北自動車道の福島西インターチェンジをはじめ、国道115号福島西バイパスや福島県道362号南福島停車場線が整備されており、地域の移動には便利です。また、福島交通が運行する路線バスも利用可能で、福島駅方面や荒井方面へのアクセスが提供されています。

施設

上鳥渡には、福島市立鳥川小学校や鳥川保育園、また福島南消防署信夫分署、鳥川郵便局など、地域の住民が日常生活で利用する重要な施設が点在しています。さらに、しのぶ台ニュータウンや鳥川団地、天台宗観音寺、日吉神社、山ノ神神社といった地域の歴史や文化に根ざした施設も整っており、地域社会における重要な役割を果たしています。

これらの要素が組み合わさり、上鳥渡は歴史的背景と自然環境が豊かで、住みやすい地域として知られています。

もう一度検索