下滝駅

下滝駅：丹波地方の静かな駅舎と丹波竜の足跡

兵庫県丹波市山南町に位置するJR西日本福知山線の下滝駅は、周囲を山々に囲まれた田園風景が広がる静かな駅です。1899年、阪鶴鉄道の駅として開業して以来、地域住民の足として長く利用されてきました。

歴史を刻む駅舎

下滝駅は、開業当初から旅客と貨物の取扱いを開始。その後、国有化を経て、福知山線の一部となりました。1962年には貨物取扱いが廃止され、1973年には駅員無配置駅となりますが、運転扱い要員は配置され続けました。1982年には駅舎が改築され、1987年の国鉄分割民営化を経て、JR西日本へと引き継がれています。2021年にはICOCAの利用が可能になり、利便性が向上。近年では組織改正により、福知山駅の被管理駅となっています。

駅の構造と利用状況

下滝駅は、2面2線の相対式ホームを持つ地上駅で、列車交換が可能です。駅舎は北側の1番のりば側にあり、反対側の2番のりばへは跨線橋で連絡しています。2番のりばにも駅への直接出入りできる階段があり、利便性を考慮した設計です。無人駅であり、駅舎内には自動券売機が設置されています。トイレは駅前に設置され、バリアフリーにも対応しています。

日中の普通列車は1時間あたり1本停車。朝夕には大阪方面への列車も運行されています。2016年度の1日平均乗車人員は67人と福知山線内では最少ですが、地域住民にとって重要な交通手段となっています。

丹波竜と自然豊かな周辺環境

下滝駅周辺は、丹波高地の山々に囲まれた田園地帯が広がっています。駅周辺には下滝郵便局、上久下公民館、丹波市立上久下小学校などの公共施設や、大歳神社といった歴史的な建造物も存在します。また、2008年には駅周辺の篠山層群で恐竜化石（丹波竜）が発見され、現在は記念館として公開されています。

さらに、川代公園はキャンプ場を併設し、鉄道写真の撮影スポットとしても知られています。川代さくら会館や丹波竜の里公園なども近隣にあり、観光の拠点としても魅力的な立地です。兵庫県道77号篠山山南線や兵庫県道292号下立杭柏原線、篠山川も駅の近くに位置しています。

アクセスと今後の展望

下滝駅は、丹波大山駅と谷川駅の中間に位置し、周辺地域へのアクセスを提供しています。今後、地域活性化や観光客誘致にともない、駅の利用状況や役割も変化していく可能性があります。丹波地方の自然豊かな環境と、歴史的な背景を併せ持つ下滝駅は、これからも地域の生活と観光を支える重要な拠点として存在し続けるでしょう。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）福知山線
丹波大山駅
* 谷川駅

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