下田温泉 (熊本県)

下田温泉（天草下田温泉）

下田温泉は、熊本県天草市に位置する温泉地です。一般的には「天草下田温泉」と呼ばれることが多いですが、正式名称は「下田温泉」であり、地元や関係機関では「天草」を付けない名称で統一されています。

概要

温泉は地下250mから湧出しており、その湧出機構は地域の断層と、姫浦層群に見られる下田背斜と呼ばれる地質構造に深く関連していると考えられています。熱源は主に地熱であり、加えて地域に分布する貫入岩類も熱源となっていると推測されています。

泉質と効能

泉質は、ナトリウム炭酸水素塩・塩化物泉です。泉温は51.3℃、pH値は7.84を示します。

効能としては、切り傷、火傷、神経痛、関節痛、筋肉痛、五十肩、痔疾、冷え性、慢性皮膚病、うちみ、くじき、疲労回復、健康増進などが挙げられます。また、飲用すると痛風にも効果があると言われています。

温泉街の様子

温泉街は、下津深江川の河口近くに広がっており、旅館が14軒ほど存在します。共同浴場は「白鷺館」の1軒のみですが、日帰り入浴施設としての設備も充実しています。

歴史

温泉の発見は、建武中興（1334年 - 1335年頃）に遡ると伝えられています。開湯伝説によれば、下津深江川のほとりで、傷ついた白鷺が湯浴みをして傷を癒しているのを発見したことが始まりとされています。白鷺伝説を持つ温泉地は、下呂温泉、湯田川温泉、湯来温泉など、全国各地に存在します。

大正時代までは、河原に温泉が自然湧出していました。1963年4月23日には、厚生省告示第203号により、天草下田温泉として国民保養温泉地に指定されています。

アクセス

• - バス：

- 熊本桜町バスターミナルまたは熊本駅から九州産交バス「あまくさ号」に乗車し、「本渡バスセンター」で下車。その後、九州産交バス下田温泉行きに乗り換え、「下田温泉」で下車。

• - 車：

- 九州自動車道松橋インターチェンジから約92km。

外部リンク

• - 下田温泉旅館組合

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