不二洞

不二洞は、群馬県多野郡上野村の川和自然公園内に位置する、県指定天然記念物の鍾乳洞です。同じ村内にある生犬穴と並び、群馬県を代表する二大鍾乳洞として知られています。この鍾乳洞は、関東地方で最大級の規模を誇り、その全長は約2.2kmにも及びます。

概要

不二洞の最大の特徴は、洞窟内にある縦穴を観光ルートに組み込んでいる点です。これは、全国的にも珍しい試みで、訪れる人々を魅了しています。2023年現在の情報では、不二洞は約1200年前に発見されたとされ、約400年前には修験道の修行の場としても利用されていた歴史があります。有料で見学が可能で、入口から120mの人工トンネルを通ることで、洞窟の奥深くに直接アクセスできます。その後、約40mの縦穴に設置された螺旋階段を登り、横穴型の主洞へと進みます。洞窟内は一年を通して11℃に保たれており、夏は涼しく、冬は暖かく感じられる別世界のような空間です。自然の洞口からは、外部へ出ることができます。

洞内の見どころ

不二洞の内部には、様々な形をした鍾乳石や石筍が点在し、自然が作り出した芸術的な景観を楽しむことができます。特に注目すべきは以下のスポットです。

灯の柱（ひのはしら）：高さ3メートルを超える巨大な石柱で、圧倒的な存在感を放っています。
閻魔の金剛杖：独特な形状をした石柱が、まるで閻魔大王の持つ金剛杖のように見えることから、その名がつけられました。
雲上の景：鍾乳石が折り重なって、雲海のような美しい風景を形成しています。
五百羅漢：大小さまざまな石筍が、仏像が立ち並んでいるように見えることから名付けられました。自然が作り出した、神秘的な光景です。
五色の雲：鍾乳石が織りなす、色鮮やかな模様が特徴です。

不二洞は、その歴史、規模、そして美しい景観から、多くの人々を惹きつけてやみません。探検気分を味わいながら、自然の造形美を堪能できる場所です。

脚注

不二洞の詳しい情報やアクセスについては、以下の外部リンクをご参照ください。

外部リンク

不二洞 川和自然公園 - 上野振興公社

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