不二見町

不二見町（ふじみちょう）

不二見町は、かつて愛知県名古屋[[市]]中区に存在した地名です。現在の名古屋[[市]]中区上前津二丁目、橘一丁目、富士見町の一部にあたります。

町名の由来

町名は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の『富嶽三十六景』に描かれた「尾州不二見原」に由来するとされています。この場所からは、かつて富士山を遠望できたという言い伝えがあり、それが町名の由来となりました。

歴史

不二見町の歴史は、明治時代に遡ります。

1878年（明治11年）12月20日 - 上前津町の一部が分離し、不二見町として成立しました。
1889年（明治22年）10月1日 - 名古屋[[市]]の成立に伴い、名古屋[[市]]不二見町となりました。
1908年（明治41年）4月1日 - 中区の成立に伴い、名古屋[[市]]中区不二見町となりました。
1974年（昭和49年）5月11日 - 住居表示の実施により、不二見町は上前津二丁目、橘一丁目、富士見町にそれぞれ編入され、その歴史に幕を閉じました。

不二見原

不二見町の名のもととなった「不二見原」は、江戸時代には富士山の眺望の名所として知られていました。葛飾北斎の浮世絵に描かれたことで、その名が広く知られるようになりました。

参考資料

福岡清彦『中区の町名』名古屋[[市]]中区役所、1976年。
名古屋[[市]]計画局『なごやの町名』名古屋[[市]]計画局、1992年3月31日。
『尾張名所図会』 第二巻 富士見原、酔雪楼、1844年

関連項目

横井也有：江戸時代の俳人で、尾張藩士。
名古屋[[市]]の地名
尾州不二見原：葛飾北斎の浮世絵の題材となった場所。

不二見町は、短い期間ではありましたが、名古屋の歴史と文化に深く関わった場所であり、その名は今もなお、人々の記憶に刻まれています。

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