世界選手権自転車競技大会トラックレース1982

1982年にイギリスのレスターで開催された世界選手権自転車競技大会トラックレースは、数々のドラマを生んだ大会として記憶されています。

特に注目されたのは、男子プロ・スプリントです。日本のエース、中野浩一が、ベルギーのジェフ・シェーレン以来45年ぶり、史上2人目となる同種目6連覇の偉業を達成しました。しかし、中野の6連覇以上に、決勝で繰り広げられたカナダのゴードン・シングルトンとの壮絶な戦いは、多くの人々の記憶に深く刻まれました。決勝の模様は、中野浩一、ゴードン・シングルトンの各項目に詳しい記述がありますので、そちらを参照ください。

ゴードン・シングルトンは、プロ・スプリントの直前に行われたプロ・ケイリンでも、オーストラリアのダニー・クラークの3連覇を阻止して優勝を果たし、その実力を見せつけました。しかし、この大会が彼にとって最後の世界選手権出場となってしまいました。

また、男子プロ・ポイントレースでは、スイスのウース・フローラーが安定した強さを見せ、見事連覇を達成しました。

大会結果の詳細は以下の通りです。

男子

プロ・スプリント
準決勝
中野浩一 2-1 ヤーベ・カール
ゴードン・シングルトン 2-0 亀川修一
決勝
1-1の後、ゴードン・シングルトンが棄権し、中野浩一の優勝が確定
アマ・スプリント
プロ・ケイリン
プロ・ポイントレース
アマ・ポイントレース
アマ・1kmタイムトライアル
プロ・5km個人追い抜き
アマ・4km個人追い抜き
アマ・団体追い抜き
アマ・タンデム
プロ・ドミフォン
アマ・ドミフォン

女子

スプリント
3km個人追い抜き

この大会は、中野浩一の偉業達成、シングルトンとの激闘、そしてシングルトンの最後の世界選手権出場など、様々な要素が絡み合い、記憶に残る大会となりました。

外部リンク

Bike Cult Book Track Racing Champions（英語）
* Memoire du Cyclisme（フランス語）

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