世界麻雀選手権

世界麻雀選手権

世界麻雀選手権（WMC）は、世界麻雀組織（WMO）が統括し、競技麻雀の国際的な普及と発展を目的として開催される最高峰の世界大会です。開催にあたっては、主に開催国または地域の関連団体がその準備・運営を担います。

競技ルールと歴史的背景

長い間、麻雀は世界各地で独自の発展を遂げたため、統一されたルールが存在しませんでした。しかし、1998年1月に中国において麻雀が正式にスポーツ競技の一つとして公認されたことを契機に、同年9月には中国国家体育総局によって国際標準ルールが策定されました。この標準ルールの登場が、国際的な競技会開催への道を開きました。

非公式大会（2002年）

国際標準ルールを用いた最初の主要な国際大会は、2002年10月23日に日本の東京都内（ホテルグランドパレス）で開催された「2002世界麻雀選手権大会」です。当初は中国の寧波での開催が予定されていましたが変更されました。この大会では、個人部門で日本の初音舞選手が優勝し、団体部門でも日本の麻雀棋士奨励会選抜Bチームが栄冠を手にしました。しかし、この大会は後の公式な世界麻雀選手権の第1回とは位置づけられていません。

世界麻雀組織（WMO）の設立と公式第1回大会（2007年）

2005年10月に世界麻雀組織（WMO）が正式に設立され、国際的な競技麻雀の振興を担うことになります。そして、WMO主催による公式な第1回世界麻雀選手権大会は、2007年11月1日から5日間にわたり、中国の四川省成都で開催されました。この記念すべき大会では、個人部門で中国の李立選手（当時大学生）が優勝し、団体部門でも中国の中国山西介休隊が初代チャンピオンとなりました。

他の大会との混同に注意

公式第1回大会が開催される直前の2007年6月15日には、マカオでWorld Mahjong ltd.(WML)という営利企業が主催する「2007世界麻雀大会（WSOM）」が開催されています。WSOMは、高額な賞金（優勝者には50万ドル、総額100万ドル）を設定したことで注目を集めましたが、これは純粋な商業イベントであり、WMOが主催する世界麻雀選手権とは一切関連がありません。性質や目的が全く異なるため、両者を混同しないよう注意が必要です。

その後の開催

第2回世界麻雀選手権は、2010年8月27日にオランダのユトレヒトで開催が予定されています。このように、世界麻雀選手権は国際標準ルールに基づき、真に競技的な麻雀の世界一を決定する大会としてその歴史を積み重ねています。

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