世良公則&ツイスト (アルバム)

アルバム概要

世良公則&ツイストのファーストアルバム「世良公則&ツイスト」は、1978年7月、彼らが音楽シーンに初めてその名を刻んだ記念すべき作品として発表されました。このアルバムは、世良公則を中心に結成されたロックバンド、ツイストのデビュー盤であり、彼らのパワフルなサウンドと個性的な歌唱スタイルが、当時の日本の音楽界に鮮烈な印象を与えました。

収録曲の解説

本アルバムには、世良公則&ツイストの代表曲とも言える初期の楽曲が多数収録されています。バンドの持つエネルギーと多様な音楽性が表れた構成となっており、後にシングルとしてリリースされた楽曲や、タイアップソングなども含まれています。

SIDE A

男と女 (3分48秒)
作詞: 世良公則 / 作曲: 世良公則
アルバムの冒頭を飾る楽曲で、世良公則の世界観が表現されています。
愛の嵐 (4分35秒)
作詞: ふとがね金太 / 作曲: ふとがね金太
バンドのドラマーであるふとがね金太が作詞・作曲を手掛けた楽曲です。
「心いやして……」 (4分11秒)
作詞: 世良公則 / 作曲: 世良公則
情感豊かなメロディを持つナンバー。
夜明けの恋 (4分19秒)
作詞: ふとがね金太 / 作曲: ふとがね金太
ふとがね金太が手掛けたもう一曲。アーリーツイストのサウンドの一面を聴かせます。
あんたのバラード（第8回世界歌謡祭より－） (5分40秒)
作詞: 世良公則 / 作曲: 世良公則
彼らのメジャーデビューシングルとして大ヒットした楽曲です。本アルバムには、第8回世界歌謡祭での熱気あふれるライブパフォーマンス音源がそのまま収録されており、当時の彼らの勢いを伝える貴重なトラックとなっています。

SIDE B

酒事（さかごと） (4分52秒)
作詞: 世良公則 / 作曲: 世良公則
世良公則が作詞・作曲を担当した楽曲。
宿無し (3分45秒)
作詞: 世良公則 / 作曲: 世良公則
デビューシングルに続くセカンドシングルとしてリリースされ、こちらも大きな人気を博した代表曲です。アルバムバージョンは、シングル盤に収録されているテイクとは異なるボーカルバージョンとなっており、聴き比べも楽しめるポイントです。
マギー (4分35秒)
作詞: 世良公則 / 作曲: 世良公則
シングル「宿無し」のカップリング曲（B面曲）として発表された楽曲です。
知らんぷり (3分55秒)
作詞: 世良公則 / 作曲: 世良公則
彼らのデビューシングル「あんたのバラード」のカップリング曲として収められた楽曲です。
燃えつきぬ (5分08秒)
作詞: 世良公則 / 作曲: 木森敏之
この楽曲は、当時の関西テレビ開局20周年を記念して制作された連続ドラマ『一発逆転』の主題歌として採用されました。ドラマティックな展開を持つ楽曲です。

アルバムの持つ意義

このファーストアルバム「世良公則&ツイスト」は、彼らが一躍日本の音楽シーンのフロントラインに躍り出るきっかけとなった、極めて重要な作品です。デビュー曲のライブテイクや、ヒットシングルの別バージョンなど、当時の彼らの活動を色濃く反映した内容となっており、バンドの生々しい魅力や初期のソングライティングの質を堪能できます。ロックンロールを基盤としながらも、バラードやドラマ主題歌など、多様な側面を見せており、単なる一発屋ではない彼らのポテンシャルを示す一枚と言えるでしょう。

後世への影響と再リリース

このアルバムは、1978年という年を代表する作品の一つとなり、多くの若者に影響を与えました。時代が移り、メディアの形態が変化する中で、1994年にはポニーキャニオンから「CD選書」シリーズの一つとして再発売されました。これにより、アナログレコード時代に聴いていたファンはもちろんのこと、後追いの世代のリスナーも、彼らのルーツとも言えるこの名盤を容易に手に入れることが可能となりました。

関連情報

このアルバムがリリースされた1978年は、日本の音楽シーンにおいて、歌謡曲からロック、ニューミュージックに至るまで、様々なジャンルが隆盛を極めた年であり、世良公則&ツイストの登場もその多様性を象徴する出来事でした。

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