両替町通

両替町通について

両替町通（りょうがえまちどおり）は、京都市中京区にある南北に伸びる通りで、北は丸太町通、南は三条通までを結び、烏丸通の西側に位置しています。この通りは、周辺にある金融関連の歴史を色濃く残しており、かつては多くの業者が集まる場所でした。さらに、南に延びる諏訪町通（すわんちょうどおり）へと続いています。

由来と歴史

両替町通は、平安京の時代には存在しませんでしたが、豊臣秀吉の時代に入ると、天正年間に新しく設けられました。その歴史は1600年（慶長5年）にさかのぼります。この年、徳川家康が押小路通との交差点近くに金座を設置し、1608年（慶長13年）には銀座も移転してきました。このことにより、地域が発展し、両替町として知られるようになりました。

大黒常是という人物や、その周囲の銀座に関わる人々は、室町と烏丸の間の二条から三条にかけてのエリアを拝領し、通りの名前は両替業に由来しています。南鐐替や量目替といった用語が関係しており、これは金銀の地金や貨幣を正確に計って交換する行為に基づくものです。そのため、通りには金銀細工や金融に関わる店舗が多く存在していました。

現状

しかし、時代は移り変わり、現在は金融業が烏丸通に移転したため、両替町通の活気は薄れています。現在の両替町通は、狭い街並みが広がる中心街の一部とされ、観光客や地元の人々にとっては落ち着いた雰囲気のエリアとなっています。歴史的な背景を持つ通りでありながら、今では新たな文化や商業が生まれている場所でもあります。

諏訪町通

両替町通の南側には、諏訪町通があります。この通りは、北は高辻通から南は東本願寺の北端の花屋町通までを繋いでいます。諏訪町通の名前の由来となったのは、的場通との交差点近くに位置する諏訪神社です。また、六条通付近には江戸時代初期に設けられた「六条三筋町」という遊郭が存在していたことも歴史の一部として知られています。

このように、両替町通と諏訪町通は、京都市内でも特に歴史深い地域であり、過去の面影を感じながら、今日でも多くの人々が訪れる場所です。通りの名称や由来を知ることで、より一層京都の魅力を理解できるでしょう。

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