丸太町通

丸太町通：歴史と現代が交差する京都の主要道路

丸太町通は、京都市を東西に貫く主要道路の一つです。平安京時代の春日小路および円町交差点付近では中御門大路にあたり、西堀川沿いに材木商が多く集まっていたことから、丸太町通という名が付けられたとされています。江戸時代の地図には「丸田町通」と表記されている場合もあり、歴史の深さを感じさせます。

1708年の宝永の大火後、公家町が丸太町通に接するまで拡張されたことで、現在では京都御苑の南端を形成するようになりました。東は鹿ヶ谷通、西は右京区嵯峨釈迦堂大門町まで伸び、全長約8.5kmに及びます。全区間が京都市道187号鹿ヶ谷嵐山線として整備されており、4車線の道路と歩道が完備されています。しかし、4車線分の幅員がギリギリであることや、右折レーンの少ない交差点が多いことから、朝夕のラッシュ時には激しい渋滞が発生することが大きな課題となっています。

丸太町通の形状は、常に直線であったわけではありません。丸太町松屋町から丸太町智恵光院の間の斜行している区間は、明治時代末期の京都市三大事業による拡幅工事によって形成されました。この工事によって、千本通と東大路通の間が拡幅され、京都市電丸太町線の敷設と鴨川架橋の軌道併用橋への架け替えが行われました。さらに、大正末年から昭和初期にかけての京都市区改正設計に基づく事業により、白川通と西大路通の間も拡幅されました。

当初、丸太町通の西端は中京区の円町交差点まででしたが、1966年には西ノ京円町から妙心寺前交差点まで延伸され、1970年にはさらに右京区嵯峨釈迦堂大門町まで延伸されました。この延伸区間は、新丸太町通と呼ばれることもあります。

沿道の主な施設・旧跡

丸太町通沿道には、歴史的建造物や現代的な施設が数多く点在しています。東から順に見ていきましょう。

岡崎神社: 白川通西入または岡崎道東入
左京税務署: 熊野神社前交差点（東山丸太町）東入
大阪国税不服審判所京都支所: 熊野神社前交差点（東山丸太町）東入
京都市武道センター: 桜馬場通下ル
熊野神社: 東大路通北西角
京阪電気鉄道 神宮丸太町駅
丸太町橋（鴨川）
京都御苑および京都御所: 寺町通から烏丸通
京都地方裁判所: 富小路通から柳馬場通
京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅
大極殿跡: 千本通上ル西入
京都アスニー: 七本松通北西角
京都市中央図書館
生涯学習センター
京都市平安京創生館
京都予防医学センター: 下ノ森通北西角
山陰本線（嵯峨野線） 円町駅・花園駅・嵯峨嵐山駅
法金剛院
京福電気鉄道北野線 常盤駅
京都府立嵯峨野高等学校
* 京都栄養医療専門学校: 長辻通南東角

路線情報

丸太町通の全区間は、主要地方道である京都市道187号鹿ヶ谷嵐山線に指定されています。

交差する道路

丸太町通は、多くの道路と交差しています。その多くは市道ですが、主要地方道も含まれます。

交通量

2005年度の道路交通センサスによると、右京区太秦北路町における平日の24時間交通量は20,011台でした。これは、丸太町通の交通量の多さを示す指標の一つです。

まとめ

丸太町通は、平安京以来の歴史を持つ、京都を代表する道路です。歴史的建造物や現代的な施設が共存し、多くの人の生活を支えています。しかし、交通渋滞という課題も抱えており、今後の改善が期待されます。この道路の変遷と現状を知ることで、京都の歴史と現代の街並みの理解が深まるでしょう。

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