中国・四国マルチメディア放送

中国・四国マルチメディア放送株式会社について

中国・四国マルチメディア放送株式会社は、かつて存在した移動受信用地上基幹放送事業者です。地上アナログテレビ放送終了後に空いたVHF-Low帯を利用したマルチメディア放送「i-dio」の中国・四国広域圏での番組編成を担当するために設立されました。

i-dioとは

i-dioは、6つの広域圏と北海道を放送対象地域とするマルチメディア放送サービスです。中国・四国マルチメディア放送は、そのうち中国・四国広域圏を担当していました。

株主構成

主要株主は、i-dioの統括会社である株式会社ジャパンマルチメディア放送（旧称：BIC株式会社）、ジャパンエフエムネットワーク、広島エフエムでした。

放送開始と終焉

2018年6月に広島局が開局し、広島県の一部地域で放送を開始しました。しかし、2019年に親会社である株式会社ジャパンマルチメディア放送の業績不振が発覚。エフエム東京の不正会計問題に端を発した粉飾決算により、i-dio事業全体の継続が困難となりました。その結果、中国・四国マルチメディア放送も赤字が累積し、2020年3月31日をもって放送を終了、解散することになりました。

事業収支

詳細は決算公告をご確認ください。

沿革

2009年（平成21年）10月7日 - 中国・四国マルチメディア放送株式会社設立
2018年（平成30年）
6月22日 - 移動受信用地上基幹放送の業務認定を取得
6月22日 - 基幹放送局提供事業者VIPが広島局の免許取得
6月26日 - 広島局開局
2019年（令和元年）12月25日 - ジャパンマルチメディア放送および他の認定基幹放送事業者5社と共に、2020年3月31日をもってi-dioを終了と発表
2020年（令和2年）
3月31日 - 正午に放送終了、移動受信用地上基幹放送の業務認定も廃止
3月31日 - 広島局廃局
6月26日 - 株主総会で解散を決議
10月19日 - 清算結了により登記閉鎖、法人格消滅

i-dio事業の失敗と教訓

中国・四国マルチメディア放送は、i-dioという新しい放送サービスの可能性を追求しましたが、親会社の経営問題に巻き込まれ、短期間でその幕を閉じました。この事例は、新規事業における経営基盤の重要性を示す教訓となりました。

関連情報

エフエム東京#不正会計問題

外部リンク

* 中国・四国マルチメディア放送（i-dio - 企業情報） - ウェイバックマシン（2020年2月28日アーカイブ分）

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