中国共産党中央党校

中国共産党中央党校：概要と歴史

中国共産党中央党校は、中国共産党中央委員会直属の機関であり、党の高級幹部を養成する最高学府です。ここでは、党幹部候補生たちが中国共産党の理論や政策を学び、幹部としての資質を磨きます。中央党校は、中国共産党の発展において重要な役割を果たしてきました。

中央党校の役割

中央党校の主な役割は、以下の通りです。

党の理論と政策の研究・教育
高級幹部の養成
党建設に関する研究
政策決定への提言

中央党校は、党の理論と政策を研究し、教育することで、党員の思想的統一を図っています。また、高級幹部を養成することで、党の指導力の維持・強化に貢献しています。さらに、党建設に関する研究や政策決定への提言を通じて、党の発展に寄与しています。

中央党校の歴史

中央党校は、1933年3月、毛沢東の命により江西省瑞金市で創始されました。当初は「マルクス共産主義学校」と呼ばれていましたが、長征中の1935年に「中央党校」と改称されました。その後、陝西省延安市に置かれましたが、国共内戦後の1949年に北京に移転しました。

文化大革命の時期には活動を休止しましたが、1977年に復活。胡耀邦が副校長に就任すると、理論研究室を設立し、改革開放路線を支持する理論家を育成しました。彼らは内部雑誌『理論動態』を通じて様々な改革理論を提起し、党内の思想解放を促しました。

1982年には、王震が校長に就任し、党校内の改革派が一掃されました。

中央党校の組織

中央党校には、哲学、経済学、科学社会主義、政法、中央党史、党建設、文史の7つの教学研究部があります。また、各省、自治区、市にも委員会党校があり、校長は各地の委員会副書記などが兼務します。

中央党校の卒業生

中央党校は、多くの党幹部を輩出してきました。主な卒業生としては、以下のような人物が挙げられます。

劉雲山（党中央宣伝部長）
王忠禹（全国政治協商会議副主席）
王楽泉（新疆ウイグル自治区党委書記）
陳至立（全国人民代表大会副委員長）

歴代校長

中央党校の歴代校長は、以下の通りです。

劉少奇
凱豊
李卓然
揚献珍
王従吾
林楓
華国鋒
王震
高揚
喬石
胡錦濤
曽慶紅
習近平
劉雲山
陳希

まとめ

中国共産党中央党校は、中国共産党の発展に不可欠な機関です。党の理論と政策を研究・教育し、高級幹部を養成することで、党の指導力の維持・強化に貢献しています。中央党校は、今後も中国共産党の発展において重要な役割を果たしていくと考えられます。

参考文献
稲垣清著『中南海　知られざる中国の中枢』（2015年）岩波新書
* 田畑光永著『鄧小平の遺産―離心・流動の中国―』（1995年）岩波新書

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