中国共産党第八期中央委員会第十一回全体会議

中国共産党第八期中央委員会第十一回全体会議

1966年8月1日から12日までの間、北京で行われた中国共産党第八期中央委員会第十一回全体会議（略称: 第8期11中全会）は、中国の政治史において極めて重要な出来事として位置づけられています。この会議は文化大革命の始まりを告げるものであり、毛沢東の指導力と党内の権力構造に重大な影響を及ぼしました。

会議の背景と内容

会議の開催時期は、国内外で社会的、経済的緊張が高まっていた時期でした。この会議には、中央委員すらない江青などの prominenな人物も参加し、文化大革命の色合いが強まっていく様子が伺えました。

特に、8月5日に毛沢東が発表した「司令部を砲撃せよ」という評論は、翌7日に配布され、その内容は修正主義の指導者である劉少奇や鄧小平に対する厳しい批判で満ちていました。この評論は、文化大革命運動がブルジョア専制によって抑圧されているという認識を強調し、毛沢東の思想がさらに深まるきっかけとなりました。

8月8日には、会議内で『プロレタリア文化大革命に関する決定』が承認され、この決定は資本主義路線を推進する勢力との闘争や、反動的な学術権威者に対する批判を目的とすることを明確にしました。

人事の大変動

会議では中央政治局常務委員の人数が従来の7人から11人に増加し、新たに毛沢東、林彪、周恩来、陶鋳などが選ばれました。この中でも林彪は中央政治局常務委員会において第2位の地位を占めることになり、一方で劉少奇は第8位に後退しました。この変化は林彪が毛沢東の後継者となることを印象づけるものであり、劉少奇はその権力を失っていく道を辿ります。

また、これに合わせて党副主席の地位も林彪に一本化され、以前の副主席であった劉少奇や朱徳が解任されるという劇的な人事が行われました。これにより、文革推進派の影響力が増し、党内部の権力バランスが根本的に変わる結果となりました。

文革の広がり

会議の成果を祝い、8月12日には天安門広場において百万人とも言われる紅衛兵が集結し、毛沢東ら党首脳と接見しました。この接見は文化大革命の展開を内外に印象づけ、運動が大規模に進行することを意図したものでした。

劉少奇は会議後も中央政治局常務委員として形式的に残留しましたが、1968年の第8期12中全会では「叛徒、内奸、工賊」という汚名を着せられ党から永久追放され、職務を全て解任されました。この決定は1980年の第11期5中全会でようやく覆され、名誉が回復されることとなります。

この第8期11中全会は、中国共産党の運営や国家政策に長期に渡って影響を与えた、文化大革命の幕開けとして記憶されています。

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