中国地震局

中国地震局について

中国地震局は、中華人民共和国国務院に直属する事業単位であり、中国全土における地震観測、地震防災、そして減災に関する行政管理と組織運営を主な任務としています。この機関は、地震に関する研究と対策の中核を担い、中国国民の安全と安心を支える上で非常に重要な役割を果たしています。

歴史

中国地震局は、その前身となる組織の設立から、数々の変遷を経て現在の形に至っています。

1953年11月: 中国科学院に「地震工作委員会」が設置され、地震研究の基礎が築かれました。
1967年: 国家科学技術委員会（現在の科学技術部）に「京津地区地震弁公室」、国家建設基本委員会（現在の建設部）に「京津地区抗震弁公室」がそれぞれ設立されました。これにより、地震対策がより組織的に進められるようになりました。
1967年12月: 国家科学技術委員会の京津地区地震弁公室と中国科学院地球物理局が合併し、「地震弁公室」が誕生しました。これにより、地震研究と対策が一元的に管理されるようになりました。
1969年7月19日: 前日の渤海湾大地震の発生を受け、国務院内に中央地震工作小組が設置されました。これにより、政府レベルでの地震対策の重要性が認識されました。
1971年8月2日: 中央地震工作小組が解散し、国務院直属機関として「国家地震局」が設置されました。この時、全国の地震研究機関が国家地震局の管轄下に入り、各省にも地震対策機関が設置され、より強固な一元的管理体制が確立されました。
1975年12月: 国家地震局は国務院直属機構から国務院直属単位へと移行しました。
1998年: 国家地震局から現在の「中国地震局」へと名称が変更されました。これにより、機関の役割と責任が明確化されました。

歴代局長

中国地震局は、これまで多くの局長によって運営されてきました。歴代の局長は以下の通りです。

劉英勇 (1971-1977)
李建平 (1977-1978)
鄒瑜 (1978-1980)
安啓元 (1980-1988)
方樟順 (1988-1995)
陳章立 (1995-2001)
宋瑞祥 (2001-2004)
* 陳建民 (2004- )

中国地震局の活動

中国地震局は、地震の観測、予測、防災、減災に関する研究と実践を包括的に行っています。具体的には、地震の発生メカニズムの解明、地震予知技術の開発、地震災害の被害軽減策の策定、地震発生時の緊急対応などが挙げられます。これらの活動を通じて、中国国民の生命と財産を地震災害から守るための努力を続けています。

外部リンク

中国地震局公式サイト (中国語)


中国地震局は、その設立から現在に至るまで、中国の地震対策において重要な役割を担ってきました。今後も、地震研究と防災対策の発展に貢献していくことが期待されます。

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