中国西北航空

中国西北航空：過去に存在した航空会社

中国西北航空（China Northwest Airlines）は、中華人民共和国にかつて存在した航空会社です。正式名称は中国西北航空公司で、中国民用航空総局（CAAC）の西安管理局を引き継ぐ形で1989年12月6日に設立されました。IATA航空会社コードはWH、ICAO航空会社コードはCNW、コールサインはCHINA NORTHWESTでした。

設立当初、同社のメインハブ空港は西安西関空港でしたが、1991年9月1日に西安咸陽国際空港が開港したことに伴い、同空港へと移転しました。

航空機事故

中国西北航空は、その歴史の中で2件の重大な航空機事故を経験しています。

1993年7月23日には、銀川発北京行きのWH2119便（BAe146-300型機）が銀川河東空港を離陸に失敗し墜落。乗員5名、乗客108名の計113名のうち、乗員1名と乗客54名が死亡しました。

1994年6月6日には、西安発広州行きのWH2303便（ツポレフTu-154M型機）が、西安を離陸直後に空中分解し墜落。乗員14名、乗客146名の計160名全員が死亡するという、悲惨な事故となりました。

路線展開

中国西北航空は、1995年に中国東方航空から西安-上海（虹橋）-名古屋線を継承し、日本への初就航を果たしました。その後も、1996年に西安-上海（虹橋）-広島線、1998年に西安-上海（虹橋）-新潟線と西安-青島-福岡線、2000年に上海（虹橋）-沖縄（那覇）線、2001年には上海（虹橋）-札幌（千歳）線を開設するなど、路線網を拡大しました。

中国東方航空への吸収合併

中国の航空業界再編政策に伴い、中国西北航空は2002年10月11日に中国東方航空に吸収合併され、中国東方航空西北公司となりました。

尾翼デザイン

中国西北航空の尾翼のデザインは、西北地区の神話に登場する天女が地球を遊弋する姿を表現したものでした。このデザインは、同社のユニークなアイデンティティを象徴していました。

関連項目

中国東方航空
西安咸陽国際空港
西安西関空港

外部リンク

中国東方航空西北公司（中国語）
* 中国民用航空総局（中国語）

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