中央信号場

中央信号場について

中央信号場（ちゅうおうしんごうじょう）は、台湾鉄路管理局（台湾鉄路）南廻線に存在する信号場です。台湾南部の屏東県獅子郷の山中に位置しており、周囲に人家は全くなく、携帯電話の電波も届かない秘境のような場所にあります。

施設構造

この信号場は、鉄道の自動制御設備が収められた建物があるのみで、駅としての機能は持ちません。重要な役割として、列車の安全な運行を支えるための設備が整っています。具体的には、この信号場から東に隣接する中央トンネルを経て古荘信号場までの区間が複線となっており、西側の枋寮方面は単線、東側の台東方面は複線という線路構造の切り替わり地点となっています。

また、列車同士の衝突を未然に防ぐため、安全側線が設置されています。安全側線は、万が一の場合に列車を本線から逸脱させ、衝突事故を防ぐためのものです。

中央信号場は無人であり、近隣の枋野駅から遠隔操作によって制御されています。そのため、駅員は常駐していません。

周辺環境

中央信号場は、南廻線の深山に位置する秘境駅のような場所です。周囲は山林に囲まれ、人家は全くありません。通信環境も圏外であるため、外部との連絡手段は限られています。この信号場の両側は、枋野3号トンネルと中央トンネルという2つのトンネルに挟まれており、まさに山奥にあるということを示しています。

歴史

中央信号場は1992年10月5日に設置されました。南廻線の開通に伴い、列車の安全な運行を支えるための重要な施設として建設されました。

隣接する駅

中央信号場は、以下の駅に隣接しています。

台湾鉄路管理局
南廻線
* 枋野駅 - 中央信号場 - 菩安信号場 - 古荘信号場 - 大武駅

このリストは、南廻線における中央信号場の位置関係を示しています。中央信号場は、駅ではないため、旅客の乗降はできません。

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