枋野駅

枋野駅（ほうやえき）は、台湾鉄路管理局南廻線に位置する、屏東県獅子郷にある信号場を兼ねた駅です。1992年10月5日に設置され、保守作業員の詰所が置かれているため、有人信号場として機能しています。

構造

枋野駅は、一般的な駅とは異なり、乗客が利用するためのプラットフォームは設けられていません。しかし、保守作業員の通勤のために、1日に上下線それぞれ2本ずつ普通列車が臨時停車します。乗降の際には、梯子が使用されます。

列車交換のための信号場としての機能も有しており、安全な列車運行を支えています。また、この地域は山からの強風が吹くことが多く、特に枋野2号橋梁付近には風速計が設置されています。風速が毎秒25メートルを超えると、列車の運行は停止されます。駅構内では、中央信号場の制御も行われています。

興味深い点として、台東駅に設置されている乗車券自動販売機では、「枋野駅」のボタンを選択して乗車券を購入することができます。これは、枋野駅の存在を一般に知らせるための珍しい取り組みと言えるでしょう。

利用状況

枋野駅は、その特殊な立地から一般乗客の利用は非常に限られており、年間の利用状況は公開されていません。主な利用者は、駅の保守作業員とその関係者です。

駅周辺

枋野駅は、南廻線の深い山の中に位置しており、まさに「秘境駅」と呼ぶにふさわしい場所です。駅の両側は、それぞれ枋野1号トンネルと枋野2号トンネルに挟まれています。このため、駅周辺は静かで、自然豊かな景観が広がっています。

隣の駅

台湾鉄路管理局

南迴線

枋山駅 - 枋野駅 - 大武駅

関連項目

秘境駅

枋野駅は、その特殊な機能と立地条件から、鉄道ファンや秘境駅愛好家にとって、非常に魅力的な場所です。一般的な駅とは異なる、独特の雰囲気と鉄道運行を支える重要な役割を担っています。

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